選挙で心がけることは敵を知り、己を知る(+アルファ)
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」とは、有名な言葉であるが
己はともかく、敵を知ることは僕が日常的に行っていることだ。
組織としてもそうだし、人としても自然に観察してしまうのは
悪い癖だなと思っている。メンタリストほどではないが…。
選挙では他陣営が何を考えているかというのは本当に大事だ。
大きいところでは、選挙の日程はどうなっているのか。
大抵は自民党の県連幹部、または官邸筋に聞くと入ってくるのだが
馬鹿正直に聞くだけではなく、公明党幹部から情報を仕入れるという
切り口も有効だ。一方で、地方議会では風がどこへ吹いているのかは
野党に聞くのが一番だ。
なぜなら、公明党と共産党は固定票だが、それ以外は風の吹き方次第で
いかようにも票が流れるからである。
しかも、自民党と違って立憲や国民などは最初から苦戦が分かっているだけに
上積みのための戦術を想像以上に考えている。
つまり、彼らの戦術をよく観察し、可能な限りの方法で情報を
持ち帰って選挙に生かすのが僕の仕事でもある。
意外と役に立つ?選挙報道
いろいろ情報を集めていておもしろいのが、新聞の書き方がそれぞれ違うことだ。
単純に街頭活動での印象をそのまま描いた表層的な記事で終わらせる場合もあれば
選挙対策本部のインタビューを載せる新聞社までいる。
後者を書いた記者は、選挙ジャーナリストとして一流といえよう。
翻って弊党の候補者は…と考える。現職と同じことをやってもダメだし
プラスアルファを、欲を言えばよりダイナミズムな活動を考える。
それを実行できれば、選挙活動としてははるか上を行ける。
だが、そこまでいくのは本当に困難だ。ただ努力するだけではダメで
地道さと創意工夫が必要なのである。
よく選挙本で「倍率は1.2倍だ!落ちるほうが難しい!」とか煽る人も
いるが、無投票や定員割れの町村議会も含んでいるから注意してほしい。
実際の選挙はそんな簡単には絶対に勝てない。
ごくたまに間違えて当選しちゃう人もいるが…他の要素があったりする。
「敵を知り、己を知って実行する」ことが大事なのである。