岸田内閣発足、わずか2週間で衆院選突入
岸田内閣が本日発足した。第100代の内閣総理大臣となった
岸田文雄首相は、厳しい船出となった。
復興、沖縄北方大臣 西銘恒三郎(衆院5期、沖縄4区、旧竹下派)
こども庁・地方創生担当 野田聖子(衆院9期、岐阜1区、無派閥)
デジタル、行政改革担当 牧島かれん(衆院3期、神奈川17区、麻生派)
ワクチン、五輪担当 堀内詔子(衆院3期、山梨2区、岸田派)
以上の顔ぶれである。20人のうち13人が初入閣となったほか
小林、牧島、堀内氏の3人が当選3期の若手である。
通常、2~3期はようやく政務官になり、5期あたりから副大臣や大臣の候補に
挙がってくるわけで、特任の国務大臣とはいえ多い部類に入る。
とはいえ、派閥のバランスをとった形となり、何ともインパクトに欠ける
顔ぶれとなった。
もちろん、初入閣を増やすことは選挙対策という面もある。
選挙において閣僚経験者というのは、大きな武器なのである。
「よくわかんねえけど、大臣やったやつなら間違いねえべ」という心理に
働きかけるからだ。それさえいない時はどうなるか…投票に行かないのである。
だから次の選挙では、元〇〇相だの元〇〇政務官だので溢れることになる。
閣僚経験者はもちろん、現職閣僚が敗れることがあれば
岸田内閣はさっそく崩壊することになるからリスクも大きい。
とはいえ、肩書の「安売りセール」は逆効果になりはしないかと懸念もあるが。
宮城県選出議員は入閣なし
それにしても、宮城県選出の議員の何と奮わないことか。
現状、閣僚を経験した議員は、わずかに小野寺五典氏が防衛大臣に
任じられたことがある程度で、現職議員の中では入閣経験のある人はいない。
宮城県連は「党は宮城を勝たせる気がないのか!」と党本部に怒鳴り込んでも
いいくらいだ。
なぜ選挙を急ぐのか
次の衆院選は岸田首相より10月19日告示、31日投開票と表明された。
野党の準備が揃わないうちに選挙戦に突入しようという心づもりなのかもしれないが
現状、菅内閣の負のイメージを引きずったまま、ダイナミックな公約もない。
あったとしても、周知する暇もないときている。
非常に厳しい闘いを強いられるであろう。大幅な議席減も予想される。
どうしてもグダグダ感が漂う岸田内閣、どのような選挙戦を展開するのか注目したい。