白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

仙台市議選熾烈。その水面下では…。

7月21日、仙台市議会議員選挙(定数55、候補者76)が告示され

目下のところ熱戦が繰り広げられている。

www3.nhk.or.jp

今回は、前回と比べて立候補者が多く、激しさもひとしおである。

ちなみに仙台市政令指定都市であるから、各区ごとに選挙区が分かれている。

青葉区 定数15 立候補21人

宮城野区 定数10 立候補14人

若林区 定数7 立候補10人

太白区 定数12 立候補16人

泉区 定数11 立候補15人

 

となっている。

党派別勢力では

自民 選挙前21 立候補22

立民 選挙前12 立候補14

公明 選挙前9 立候補9

共産 選挙前6 立候補7

維新 選挙前0 立候補5

れいわ 選挙前0  立候補1

参政 選挙前0  立候補4

無所属 選挙前6 立候補14

 

となっている。しかし、気を付けるべきなのは

自民党や立民など一緒にまとめられてはいるものの

どこの陣営も決して一枚岩ではないということである。

 

市長派と反市長派で分裂した自民党

 

例えば、自民党と一言で言っても、現在党派は二分されている。

21年の仙台市長選で、現職の郡和子市長側を支援した「自民党」(14人)。

そして支援しなかった「せんだい自民党」(7人)である。

河北新報オンラインより)

郡和子市長はご存知の方も多いと思うが、国会議員時代は民主党に所属

現在も立民の支援を行っている。その一方、保守側にも配慮する姿勢を見せ

例えば建国記念の日の式典には出席し、自民党側議員の応援にも顔を出すなど

その活動は活発とさえいえる。

一方「旧民主の、しかもリベラルである市長と戦ってこそ自民党である」と

真向から立ち向かっているのが「せんだい自民党」であり、かなりの対立を経て

党を割った。そのため両者の間には深い溝がある。

 

立民は国会議員と候補者が対立?

 

もちろん、立民もそれは同様である。実は立民の地方議員と国会議員との間には

これまた深い溝があるという話がある。

自民党現職を接戦の末破った鎌田さゆり氏(河北新報オンラインより)

この選挙において、立民の選挙を主導している鎌田さゆり衆議院議員

候補者と仲良くポスターに収まっているのが印象的だが

実は、立民所属市議と鎌田議員は極めて険悪な仲にあるという話がある。

現職の市議はこう話す。

「A候補と鎌田さんは大喧嘩をしています。そのため、立民ではA候補を外し

別の候補を立てようとしましたが、別の候補も鎌田さんと仲違いしていました」。

しかし鎌田議員は、選挙も議員の経験も極めて長く、ベテランとさえいえる。

なぜそれほどまでに候補者と対立しているのか。

「鎌田さんは厳しい選挙を戦ってきたので、候補者へ求めるものが厳しい。

その厳しさに耐えられず、抜けていく人が多いんでしょう」(地元新聞記者)

選挙はどこも厳しいのが常であるが、さらに厳しいとはどのようなものだろう。

そのようなわけで、内部に大きな課題を抱えたまま選挙に突入した

既存の候補者に対して、維新や参政、れいわなど新興勢力がどれほど

食い込めるのか。今回の争点の一つとなっている。