新興団体が大量出馬!試される都民の「民意」
目下、大きな盛り上がりを見せている東京都議会議員選挙(7月4日投開票)。
定員127議席に対して271人が立候補するという、前代未聞の大型選挙となった。
元来、選挙というのは多様な意見をもとに、これと思った候補に投票する仕組み
であるから、選択肢が多いことは歓迎すべきことであろう。
下馬評によると、自民・公明で過半数の議席を奪還し、都民ファーストは
まさかの健闘、共産党躍進という「悪夢」
与党系の批判の受け皿となっているのは意外にも共産党で
立憲民主党との選挙協力がスムーズにいっているのが奏功しているもよう。
「相変わらずワクチン問題を巡り根拠のない共産党攻撃を行った」と批判。
同紙では、全体的に党員や支持者を鼓舞する論調が見え、危機感を煽るのではなく
現有議席確保増を、という姿勢のようである。
共産党が躍進するというだけでも頭が痛くなるのだが、既存の政党はさすがに
組織力に物を言わせた選挙戦術である。
新興団体からの都議誕生は可能か?
一方、今回の都議選は、新興団体が多く立候補している。
特に葛飾区では4人定員に13人が立候補という文字通り乱立である。
新興団体が当選するのは万に一つあればというほどの激戦区だが
立花孝志氏が「立候補している人たちは動機が不純」と批判しているのは
全くのお門違いで失笑すら覚える。立花氏自身が議員の任期を一度でも
全うされてから言うべきではないだろうか。
僕から見れば、お宅も何ら彼らと変わることはないですよと助言申し上げたい。
僕は立花氏と全く見方は逆で
いかに変な政策を打ち出してこようが
これらの新興団体から都議が一人でも出れば、この選挙は意味がある。
もちろんふざけた政策を打ち出している候補には嫌悪感しかないが
彼らを当選させた民意は、皮肉ではなく素晴らしいと思うだろう。
既存の政党政治は御免蒙る、新しい政治を見たい!という表明だからだ。
この意思表示は、わが党への追い風に繋がるものであり
次の選挙においては、そこから攻めることができる。
現状の既存政党による政治に満足するのか、それとも何でもいいから新しい団体から
まさかの当選者が出てしまうのか。注目しているところだ。
衆院選の前哨戦とはまさにその通り。既存政党以外の団体へどれだけ流れるかで
わが党も戦術を立てやすいというものである。