岸田新体制スタート。古き自民党再来か?
10月1日、自由民主党役員人事が正式に発表された。
幹事長代行 野田聖子(9期、岐阜1区、無派閥)
このメンツを見れば、実は自民党人事はさほど変わり映えがしないということが
わかろうというものである。よく言えば調整能力に優れているが
悪く言えば、古き良き自民党おかえりという感じであろうか。
これで選挙を戦おうというのなら、岸田総裁マジか…というレベルである。
問題の閣僚人事であるが、ここは若手を登用する方針のようだ。
ここで閣僚人事を詰めたところで
すぐに選挙なのだし、その結果も極めて厳しいことが確実視されている。
例えば、ここででかい政策、それこそ持続化給付金や特別給付金などの
とてもシンプルで分かりやすい経済政策をぶち上げて
多少なりとも支持率を上げてから選挙に臨むのがセオリーであるが
あれほど頑なに拒否していた自民党内部がイエスというかどうか。
また公明党はそのような自民党と歩調を合わせることができるかどうかが
カギとなっている。
もちろん、黙っている野党ではないはず…なのだが
立憲民主党と共産党の間で「限定的な閣外協力」が合意に至った。
野党統一候補の選定を行っているものの、合意内容が薄すぎるのでは
ということと、共産党共闘に慎重な声も聞かれることから
野党側にとっても、まだ選挙に向けて準備は万全とはいっていない。
このような時こそ、第三極は好機…! といきたいところであるが
国民民主や維新などの動きはいささか不気味ではある。
選挙直前になると、さまざまな動きが聞こえてきては
ミスリードを誘ったりする。雑音に惑わされず、自陣営はできることを
愚直にやっていくことが重要だ。選挙というのは突き詰めていけば
やることは一つしかないのである。