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長野に行ってきましたその1

さて、この日実は長野に行っていた。研修である。
昨今の秋雨前線と台風の影響により、大気は極めて不安定
小雨が降りしきる中、研修組(7人)を乗せた新幹線は仙台を出発した。


長野へは、東北新幹線で大宮まで行き
そこから北陸新幹線に乗り換えて長野まで行く。
所要時間はおよそ3時間。
話しながら行ったので、あっという間に着いた感じである。
長野市は、長野県の県庁所在地であり、人口はおよそ37万人。
福島県郡山市より5万人ほど多い。
とはいえ、駅ビル自体は郡山駅よりもずっと大きい。
長野駅の観光案内所では、「長門有希ちゃんの消失」のパネルが
置いてある。ご存知同作品自体の舞台は京都周辺であるが
修学旅行で善光寺周辺を訪れている。

実はこの時気づかなかったのだが、スタンプラリーもやっていた。


この日の昼食は、宿坊の常智院である。
善光寺の周辺には、宿坊が何と39カ所も存在しており
それぞれの宿坊には住職がいらっしゃる。
しかもそれぞれ宗派が違うのだそうだ。
その理由については後述する。


料理は精進料理で、肉・魚は使わない。
ただごぼうなどをすった「うなぎもどき」といった
一風変わった料理や、ごま豆腐、五穀米などの定番ものなどが
供された。自然の風味を最大限に引き出したあっさりとした味で
特に自家製のそばなどは絶品であった。


宿坊では、境内の案内サービスもついている。
旅行会社が「ただふらふら回るだけでは面白くないでしょうから」と
気を回してくれてお願いしたのだが
とても丁寧に教えてくれた。ただ、雨がいよいよ本降りになってきたため
声が聞こえにくい部分もあり、かつ意外と人が多かったので難儀した。
善光寺の創建は、およそ1400年前と伝わる。ご本尊の一光三尊阿弥陀如来
インドから大陸を経て、わが国に伝わったものとされていて、わが国最古の
現存する仏像だという。

ある時、信濃国司にお供をして任地に下った本田善光が
この仏像を現在地に持ち帰ったため、名前をとって「善光寺」となった。
さて、善光寺といえば全国的に知られた本物の「聖地」であるが
現在のように巡礼者向けの宿泊施設である宿坊は明治に入ってできたもので
それ以前は、境内の中で雑魚寝をする「おこもり」をした。
寺の中で生活をするとなると、火の不始末や、不審火が起こるものだ。
そんなわけで度重なる火事に見舞われ、何度か伽藍は灰燼に帰した。
そんなこんなで創建時の資料はほぼ失われ、今となっては
はたしていつ創建したのか?宗派は何だろうか?というのがわからないらしい。
それで、善光寺無宗派となっている。
そんなわけで、各宗派の開祖やら高僧が参拝に訪れている。


善光寺といえば平成20年の北京オリンピック聖火リレーが記憶に新しい。
長野市内では聖火リレーが通るということで、「それよりチベットでの
人権侵害を何とかしろ!」と抗議する人々と、それを阻止しようとする
支那人留学生が衝突、大騒動となった。
善光寺聖火リレーの出発式会場となっていたものの
同じ仏教徒としてチベット騒乱に抗議、出発式を辞退した。
善光寺では、あまり一般的ではないにしても戦争で命を落とした英霊を
供養するための忠霊殿がある。

1階は写真ギャラリー、地下は資料館になっていて
ダライ・ラマ14世猊下から送られた釈迦像をはじめとした様々な仏像
絵馬や砂絵などが保存されていて、長い歴史の歩みを感じさせてくれる。


さて、案内が終わった後はフリー行動なので
僕は戒壇めぐりに。500円かかるが、ご本尊の下を通る戒壇をめぐることができる。
といっても、真っ暗に何も見えないんだけど。
戒壇には階段(シャレではない)を下っていくわけだが
中に潜っていくと段々と暗くなっていき、仕舞いには何も見えない漆黒の闇。
従って前を歩く人と何回もぶつかってしまうわけだ。
何も見えないからといって、光を使ってはいけないので
スマホも禁止。歩く時は壁伝いに行かなくてはならない。
さて、実はご本尊の下を通るので、ご本尊の錠前というものがあって
それに触れることができれば、ご本尊と結縁ができて極楽に行けるという。
それは一体・・・と思いながら先へ先へ進むと、何やらカランカランと
音が聞こえてくる。どうやら前の方で件の錠前を触っているようだ。
やがて自分の番(といっても見えないのだが)が回ってきて触れてみると
何やら細長い筒状の金属に触れた。形がわからないから
触っているうちにその錠前が音を立てていたわけである。
何はともあれ、その後はすぐ出口である。光がこれほどありがたいものだったとは。
「光あれ!」と言いたい気持ちが痛いほどわかろうというものである。


その後、お土産を買ったり、近くの神社にお参りするなどしていたが
ホテルに戻る道すがらまちなみを見ていたが
長野市は実にオシャレで、ギャラリーはあちこちにあるし
これまたシャレオツなカフェなども多い。

建物も蔵を意識したものや昔ながらのまちなみを表現したものなど
高層建築は少ないが、レトロな雰囲気を楽しめた。・・・雨でなければ。



夜ご飯は、駅前の老舗「ごとく亭」にて。
ここの郷土料理は、本当に郷土料理であって
馬刺やキノコ鍋、野沢菜漬けなどが出た。

皆さん疲れていたので、それほどお酒の消費も進まなかったが
その分僕も相当飲まされていて、ふらふらになりながらホテルに戻った。
戻ったら戻ったでテンションが高くなるのが男の性。
実は、ホテル側の都合で部屋がツインになったので、広々と使えたのだ。
まず、服を脱ぎます。
ペイチャンネルを見ます。
常備されているインスタントコーヒーを飲みます。
全裸のままベッドに潜り込み、シーツのちべたい感覚を楽しみます。
お風呂にお湯を張ります。
すぐには入らず、艦これとかゲームとかやります。
忘れたころにお風呂に入って、いい感じになります。
→サイコーかよ!