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「サマーウォーズ」「あの夏で待ってる」聖地巡礼の記録

長野2日目は、あいにくの雨であった。
そりゃー、ここ2週間くらい雨が続いていれば嫌になるってなもんだ。
ホテルの朝食は6:30からだったが、バリエーション豊かで、そばだの地元のフルーツジュースだの
実においしかった。


最初の目的地は、川中島古戦場である。
ご存知、上杉謙信武田信玄が数回に渡り激突した。
とはいえ、その中で激戦とよばれるのは4回目の戦いである。

川中島古戦場は公園となっていて、このように謙信と信玄の一騎打ちのシーンが。
最もこのシーンは創作であるというのが一般的である。
関白・近衛前久の謙信に宛てた書状に「自身太刀討ちに及ばるる段」と記してあり
それが初出とされている。後世になって謙信と信玄が一騎打ちになったのであるが
もちろん、この文面では謙信が自ら太刀を取らなければならないほどの激戦であったという
表現にはなっても、信玄との一騎打ちになったという証拠にはならないのである。

ここには八幡神社が鎮座されており、古戦場を見守っている。
隣には首塚などもあるが、大規模な首塚はここともう一か所しか現存していないという。


さて、一番のハイライトは上田城跡である。
なぜなら上田城は、映画「サマーウォーズ」の舞台でもあり
かつ来年の大河ドラマ真田丸」の舞台にもなるため、注目の場所である。


主人公が陣内家を訪れるシーン。比べてみると、上田城の城門のほうが
白漆喰で綺麗になっているのがわかる。
どうも上田城は改修工事中の部分が多いため、もしかしたら漆喰は新しいのかもしれない。



上田城のそばには観光物産館があって、その2階はお土産コーナーになっている。
そこにはサマーウォーズのコーナーが。
バケモノの子」もおもしろかったな。


キャストによるヒット祈願の絵馬も。
細田守監督によるものもあった。しかしどうなのだろう。
やはりサマーウォーズ公開から5年も経っており、「大々的に紹介しているとこはないだろうか」
と売店の人に聞いても、捗々しい答えは得られなかった。
コンテンツ産業は水物で、その移り変わりは実に激しいものだと実感した。
今や上田は、全体的に真田家推しである。


続いて、小諸市である。小諸といえばアニメ「あの夏で待ってる」が舞台。
聖地巡礼アプリを用いて、撮影しまくった。
「夏まち」は、DVD・BD売り上げがおよそ7000枚。
商業的にはそこそこという感じなのだが、聖地の推しっぷりがなかなか良い。

懐古園の入り口にはこのようなパネルがある。
懐古園は、小諸城跡でもあるため、歴女の方も喜ばれるだろう。
「夏まち」の聖地巡礼としては、懐古園周辺に集中しているため
回りやすいというのが大きな武器であろう。
さらに、懐古園から駅がすぐそばで、自由通路もあっという間である。


懐古園は駅の裏にあるが、聖地ならではのグッズは駅の表側のお土産屋にある。


ひし屋本店さん。ここは駅のすぐ目の前で、ポスターからお酒から
多種多様の「夏まち」グッズがある。
僕が来たのは月曜日だったわけだが、何人か巡礼者がいた。
ただこのお店に来店していたのは僕だけだった。
店内では一休みできるようにイスとテーブルが置いてあって
「休日になると(夏まちが)好きな人が座っていきますよ」とのこと。
ただ、お店の方は結構ご高齢なので、多少の忍耐強さは必要であろう。
何はともあれ、「夏まち」を通して世代を超えた交流ができるのは
聖地巡礼の思わぬ副産物といえよう。

お土産の袋も信州限定。これは嬉しい。
ぜひまた、ゆっくりと巡礼したいものである。