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不動産投資大手の(株)クリード(資本金43億3400万円、東京都中央区、宗吉敏彦社長、従業員61名)
が、1月9日、東京地裁に対して会社更生法の適用を申請した。
負債総額は650億8,100万円。
このニュースを聞いて、俺はマジでぶっ飛んだ。
クリードクリードオフィス投資法人があって
そっちはまだマシだったはずだった。ところが、クリード
投資法人のほうは既に分離の準備はできていて、3月には社名を変えて
再出発だそうだ。
クリードがファザーズとなると、いささか厄介なことになる。
実はクリードは不動産投資の中でも
「ケネクリ3年、ダヴィ8年」といわれるほど業界の中核にいたからだ。
まぁ、何が3年で、何でケネと一緒にするのか誰もわからんけど。
実際何が3年なのか誰も言えへんし。だからまぁ、何も関係ないんやと思うけど
とにかく、不動産投資というと
パシフィックホールディングス
ケネディクス
リサ・パートナーズ
アセット・マネージャーズ
ダヴィンチ・ホールディングス
セキュアード・キャピタル
このあたりだが…リサは黒字決算で、ケネは赤字転落も決算終了。
だからまぁ、この2社はしばらく大丈夫かもわからんけど。
とにかく、クリードショックで以上の企業は相当な売り気配が予想される。


ところで、この企業は社長が保有株を処分し始めたら要注意。
クリードの宗吉敏彦社長が保有株を処分し始めたのは10月。
2008/10/08 保有株処分開始
2009/01/09 会社更生
この場合、うちの会社潰れるから売りますだなんて言えない。
だから銀行の借入金に対して担保株を出すというふうにして
担保のため売らされたということにしている。
それだけでなく


アーバンコーポレイション 房園博行社長
2008/06/23 保有株処分開始
2008/08/13 民事再生


ランドコム 青木俊実社長
2008/05/27 保有株処分開始
2008/09/29 民事再生


このように、会社が潰れる数ヶ月前には株を処分して
少しでも現金を入手しておる。
これはずっこい。インサイダー取引になるんだろ?という指摘はごもっともだが
名目上は担保株だから「売らされる」のであって、利益が生じないため
違法性はないということで罷り通っているわけなのだ。
じゃあ担保を株式にしなけりゃいいということも厳しい。
つまり、転換社債新株予約権による借り入れができなくなると
資金調達はかなり制限される。
一番良いのは、金融庁の検査でインサイダー取引らしき銘柄には
その銘柄だけ売買制限をかける。1日の売買1000株までとかね。
そうすりゃ、インサイダー取引もかなり減らされる。
それによって、急激な大幅安による無用な混乱を緩和できるし
一部の売り逃げも不可能というわけ。