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ゼクスがDESでストップ高、しかし

新興不動産のゼクス(本社東京都、平山啓行社長)は9月7日に
第三者割り当てによる株式と新株予約権による増資を発表した。
割り当て先は
現金出資が
合同会社ダラム 230,769 株


現物出資が
株式会社エネアス・インベストメント 230,769 株
株式会社クレアス 192,307 株
株式会社国内国際ビジネス 192,307 株

これによって10.9億円の資金調達に成功。


さらに新株予約権
合同会社ダラム 240 個
株式会社エネアス・インベストメント 72 個
ゴールドマン・サックス証券株式会社 27 個


これによって44.3億円という資金調達が可能となった。
これらのことから、ゼクスの株価は連日のストップ高が続き
年初来高値を目指す勢いだ。
さらに前回のデット・エクィティ・スワップによって
株式がおよそ6分の1に希薄化し、理論値が800円程度になってしまった
という反省から、今回の増資には行使価額・対象株式を固定化しているとのことだ。
同社では、これらで調達した諸経費を除く約46.8億円を
・シニア住宅への広報・宣伝活動、運営において発生した赤字補填に25億円
・新規事業への投資として5億円
・全社における一般管理費16.8億円
に充てるとしている。


前回、あれほどまでにデット・エクィティで得たゼクス株式は
一斉に売り払われたわけで、年初最安値を更新するほどだったわけだが
今回はその行使に制限を設けることで、大幅な売却に歯止めがかかる
とでも思っているのだろうか。
また、増資に応じた企業がすんなりと長期的保有をするとでも思っているのだろうか。
合同会社ダラムの代表である荒井敬一郎社長は、不動産会社エー・ビー・シー開発の
社長も務めており、ミサワホームの大株主として経団連奥田会長(当時)にも
噛み付いたことがあるという、相当やり手な経営者だ。
エネアス・インベストメントは、いわゆる投資ファンド
ゼクスセイクレスト株式を担保にした、その受け入れ先だった。
さらに名だたる投資銀行などに混じって大規模な空売りを仕掛けることもあり
その実力は未知数だ。
GSは言うまでもない。
とにかく、一筋縄ではいかないところが増資に応じたのは確かである。