白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

本日は天皇誕生日である。何かとスキャンダラスな皇室だが、無事
収まってくださることを切に願う。
と、同時に本日は大東亜戦争*1における戦犯が処刑された日だ。
というか、極東軍事裁判は報復裁判以外の何でもない。
まず、裁判長のウェッブはオーストラリアでニューギニアにおいての犠牲を調査した
人物で、言わば戦争の被害者である。それが裁判長をやるというのだから被告側に不利
になるのは当然の話だ。
それから、中国・ソ連の判事だが、極東軍事裁判は「日本語・英語で行う」としており
両方が理解できない二カ国は判事としての資格がない。
さらに言うと、ソ連側は訴因をノモンハン事変・果ては日露戦争*2を挙げ
キーナン主席検事も呆れたというのも有名。
さらにさらに、「戦争の共同謀議」という罪状があるが、これは内閣がコロコロと代わり
しかも全員が一同に会したことがない。つまり戦争責任の所在が明らかでない。
例えば、東条内閣が戦争開始の内閣であるが、戦争の原因となった内閣は近衛内閣で
あるかもしれず、平沼内閣であるかもしれないからである。そうであるから、共同謀議
は不可能だ、という論理である。
因みに罪状の中に「殺人犯罪」があるが、戦争で人が死ぬのは当然のことであり
真珠湾奇襲が殺人犯罪であるならば、広島・長崎に原爆を落としたのは殺人にならない
のか、という疑問が浮上する。
極東軍事裁判は、国際法を超越した無法な裁判だったといわざるを得ない。
廣田弘毅らが死刑になったのもおかしな話である。廣田元首相は文官であり
しかも日中戦争時の外相であったとはいえ、戦線不拡大を決定したのは周知の事実。
また軍人も、作戦行動に従ったわけだが、南京大虐殺等に関しては武藤章の責任は
死刑に値しないと思われる。というのも、南京大虐殺が行われたと思われる数日は
彼は病床にあったからで、入城後にその事実を知ったという記録がある。
そこで、風紀が乱れている兵士の厳罰を命令したが、時既に遅かったのである。
それは兵士としての責任であり、司令官である武藤には死刑は酷であろう。
さて、私は昭和天皇に責任はあると考えている。が、それは起訴されるほどのものでは
ない。というのは、明治憲法における「天皇国務大臣の輔弼を得て」国事行為を
行うのであり、独断であーだこーだと決められないというわけである。
天皇は陸海軍を統帥す」というのも、要するに大元帥という肩書きこそあるけれども
実際に軍を指揮するのではなく、戦争指導者の輔弼によって作戦遂行を指示する。
「君臨すれども統治せず」の原則であろう。
まぁどちらにしろ、起訴されなかったのだから、罪を問うことはできまい。

*1:日中戦争・太平洋戦争を含めたアジアにおける戦争を言う

*2:両方とも協定済