行動する保守を振り返ると…。
僕はまだ、行動する保守の中では若手だと思っていたのだが
つい先日、中村さんから
「行動する保守についてよくわからないので、教えてほしい」と
いうご相談を受けた。「あの時はこうで…」と話しているうちに
何か、いかにも昔を懐かしむかのようになってしまった。
いつの間にかベテランに…。
この行動する保守運動は、桜井誠党首、瀬戸弘幸さん、村田春樹さん
西村修平さんが作り上げたものだ。設立当初からのメンバーは
重鎮を除いていなくなってしまったが、エネルギッシュな活動が世間の目を引いた。
今までにないスタイルの運動体…とても新しく見えた。
僕は、在特会初期からの入会だから、この行動する保守は11年目になる。
重鎮の方々から見たらまだまだヒヨッコであるが
この程度でもベテラン扱いされてしまうのが、この運動の複雑な部分である。
基本的にこの運動に参加する方々は良い人が多いのだが
一つの気に食わないことがあると、さっさと抜けてしまうことが多い。
つまり一人親方なのである。
それで必然的に出入りが激しい。
僕のように、どちらかといえば集団指導体制が好きな人はごく少数ではないか。
だから僕などの会社員気質なのは、多少気に食わないことがあっても
組織で決めたものには従うし、いかに組織を改善できるか考えるから
一つの組織で実績を重ねて長く活動できたのだと思う。
桜井会長(当時)にも任せられる部分があると思われたのであろう。
副会長に抜擢してもらい、大変ながらも有意義な活動であったと思う。
もちろん、全てが褒められたものではないことは反省すべき点ではあるが。
僕が在特会を最後の最後まで粘って辞めた時
意外に運営レベルで日本第一党に流れる人は少なかった。
そこで、旧在特会の中でも穏健さが残る東北・関東で集まって
新しい団体を作ろうと設立したのが「東国保守の会」である。
桜井党首にこの会を作ったことを報告したところ
「日本第一党の党員になれない人の受け皿になってほしい」と言われ
爾来、他団体とも良好な関係で、運動を展開している。
緩い時はとことん緩いが、運動が始まるとしっかりやるという
メリハリの良さが、長く続くコツなのだろうと考えている。
政治団体と市民団体は全く違う
政治団体と市民団体とでは、そもそも目指すものが違うし
活動スタイルも違う。だから行動する保守のスタイルで日本第一党を
やってはいけない、ということになろう。
その部分を勘違いして、ギャップに失望して辞めてしまうケースもある。
既存政党と堂々と渡り合うには、日本第一党としても改めるところはあるわけで
それに順応していかなければならないのである。
前述の中村さんのように、行動する保守を知らない運動家が
日本第一党に入って活躍してくれるのは本当に素晴らしいことで
新しい活動スタイルの人々が今後も入ってくれれば
真の保守政党として、進化することができるのではないか。
…書いていて、昔が懐かしく思えてきた。
在特会時代の出来事を本でまとめたりするのも面白いかもしれないな。