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まちづくりの限界

普段からまちづくりに関して、勉強しているわけだけど
まちづくりって具体的に何?といわれそうである。
景観やインフラ整備、文化振興などは当然であるが
突き詰めていけば、「人が集まるまち」にするにはどうすれば良いか
これにつきるであろう。



人口の数え方には、いくつか方法がある。
定住人口、交流人口、活動人口などだ。
交流人口は、観光などでそのまちを訪れる人口
活動人口とは、そこに定住してはいないけれども
仕事などで、普段そのまちで活動することが多い人口である。
わが国においては、ドーナツ化現象が問題となったが
それは定住人口が減ったためで、活動人口はどうなのかも
考慮する必要がある。
また、定住人口が少なくとも、大きな観光資源を持っている地域は
交流人口でまちづくりを考える必要がある。
このように、人口一つをもって見ても、多角的な考え方があるのだ。


では、定住する人口が少なく、観光資源もなく、事業所も少ない場合
そのまちはどうなるのか。
現在の少子高齢化社会では、どう考えても人口減少の一途をたどる。
そこでまちづくりの出番である。本当なら住人が気づいていないだけで
何らかの魅力があるのではないか?まちの特徴は何だろうか?
など、地域資源を掘り起こし、新たな名産品を生み出し
観光資源を引き出すのだ。


ところで、そんな中でも「ああ・・・このまちはダメだ」と
思うことがある。一番ダメだと思ったのはすべての資源が乏しいのに
それを何とかしたいという人がいないこと。
何とかしねえとなぁと住民は思っているが、それで終わってしまっている。
行政もやる気がなく、なぜか地域間で諍いが絶えない。
つまり足の引っ張り合いをしている。
こんなまちは、どう考えても未来はない。さっさと合併して、どうぞ
そう思わざるを得ないのである。よほど劇的なきっかけがない限り
このまちは変われない。そこにまちづくりの限界を感じる。
結局のところ、まちづくりには住民と外部の協力や連携が大切なのだ。