白雉日報社公式ブログ

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文在寅政権誕生、親北政策なら強硬姿勢を

昨日、朴槿恵前大統領の失職に伴って実施された
大韓民国大統領選挙で「共に民主党」が擁立する文在寅(ムン・ジェイン)氏が
当選、第19代大統領に選出された。
文氏は1953年巨済島生まれ、慶熙大学法学部卒業。
大学在学中には民主化運動に関与し、少なくとも2度の逮捕を経て
卒業後は弁護士となった。
弁護士時代から後に大統領となる廬武鉉氏と盟友関係にあり
民主化運動に取り組んだ。
廬武鉉氏が政界入りしてからは、側近として重用され
大統領秘書室長などを歴任。
09年の同氏死去の際は、葬儀委員長を務めた。
12年の総選挙では民主統合党から出馬、初当選を果たした。
同年12月には大統領選挙に出馬したが、朴槿恵氏に敗れた。
今回、朴槿恵氏が弾劾されたことで大きく支持を獲得し、圧倒的大差で勝利した。

青瓦台に向かう文氏(5月10日付け中央日報


文氏は経歴からもわかるとおりリベラル的なポジションに位置する人物で
親北朝鮮であるということも有名である。
一方対日政策では、竹島への上陸を行ったほか従軍慰安婦問題に関する日韓合意の見直し
朝鮮統治時代の清算について言及するなど、反日的思想を持つ政治家としても知られる。


これに対して、保守派が多く利用するという韓国のネット掲示板「日刊ベスト(略称、イルベ)」では
「日本のビザが出た、お先に行くね」と韓国脱出を仄めかすスレッドが立ち
「おめでとう」「俺も連れていってくれ(泣)」などと羨ましがる声が上がった。
一方、日本では文氏の大統領就任を大きく報じる一方
「どうせ誰がなっても同じ」と冷ややかな反応が大多数だ。
わが国政府も「日韓合意の再交渉はせぬ」と事実上突っぱねた。
確かに、韓国にわが国に対する挑発行為は相変わらずであろう。
しかし、唯一の懸念材料は、対北政策である。
わが国は米国や東南アジア諸国らと連携し、対北朝鮮に対して
圧力を強めることで一致している。ところが、ここで韓国が廬武鉉政権のような
太陽政策」を掲げれば、北朝鮮への国際的な圧力に綻びが生じかねない。
反北的であった朴槿恵政権と違い、文政権が誕生すれば
わが国は米国などを巻き込んで、南に対してもプレッシャーをかける必要性が出てくるだろう。
我々は十分我慢し、譲歩を重ねてきた。それでも足らぬというのならば
逆に強硬姿勢で臨むしかないのではないだろうか。

在特会役職退任のごあいさつ

普段、在特会の活動にご協力とご支援を賜りまして誠にありがとうございます。
さて、このたび在特会としましては、決算その他におきまして
多くの皆さまにご迷惑をおかけしております。
心よりお詫び申し上げますとともに、この一連の騒動を収拾できなかった責を取り
今月を持ちまして在特会会長代行副会長ならびに宮城支部長を辞任することを決断いたしました。


この一連の騒動につきまして、まだ精査し切れていない部分もあることから
詳細をご報告することは私の一存では致しかねますが
在特会内部と、その他の団体との交渉役として、昨年末からさまざまな提案や
在特会リバイバルに向けたプランニング等に取り組んでまいりました。
その結果、多くの皆さまから在特会の再評価を頂けたことは大きな成果と自負しております。
しかしながら会内部ではトラブルが発生しており
その収拾のため、他の執行役員と共に働いて参りましたが
八木会長の補佐の任を果たすことかなわず、これ以上過失を重ねることを防ぐため
今回の措置を決断致しました。


私は平成22年4月に宮城支部設立とともに在特会へ入会致しましたから
実に7年、在特会にはお世話になったわけであります。
その間、さまざまな経験をさせていただきました。
宮城支部の運営をはじめ東北地区会員の皆さまには、感謝してもしきれません。
そして公私に渡りお世話になった北海道から九州の皆さま
これまで無能無策の若輩者に熱心にご指導、ご励声いただきましたこと
決して忘れるものではありません。心より御礼申し上げます。
入管特例法廃止という大目標を達することができず、残された皆さまに
託すことは大変心苦しいことでありますが、今後も行動保守の要として
ご活躍を心より祈念するものです。
皆さまに置かれましては、今後も変わらぬご支援、ご声援を在特会に賜りますよう
お願い申し上げ、私の退任のご挨拶とさせていただきます。


菊地 内記 拝

ふくろう「我々はかしこいので」

実は本日、まちなかにできたというふくろうカフェとやらに行ってきた。
ふくろうカフェとは、ふくろうが店の中にいて、それを眺めたり
触れ合ったりしながらお茶を楽しむもの。
仙台の中心部には2店舗あるが、今日はふくろうカフェRickyというところに行った。
事前にどんなふくろうがいるのか調べていったが
ふくろうだけでなく、爬虫類やうさぎなどもいるとわかった。


さてどういうお店なのかなあと思ったら
カウンターが5席ほどテーブルが7,8席くらい。
で、その両側に止まり木が用意されていて、ふくろうがとまっている。
初来店であることを告げると、若い女性の店員さんが
慣れた口調でふくろうとのふれあい方や、注意するべき点を教えてくれる。
ここは、フリードリンク制、固定料金で、いつまでいても980円(税抜き)。
ふくろうは、オオフクロウ、メンフクロウ、ユーラシアコノハズク、ワシミミズクなど。
ヒルやうさぎ、イグアナ、ヘビなどもいてちょっとした動物園だ。
ふくろうの止まり木は人の胸くらいの高さなので、なでることもできる。
ただし、口元に近づけると噛まれるし、お腹あたりを触られると嫌がられるらしい。
一番いいのは頭を優しく撫でること。最初はおっかなびっくりだが
慣れるとかわいいものである。


店員さんに言えば、ふくろうを腕に止めてくれる。
ふくろうの爪は猛禽類らしく本当に鋭い。それで分厚い手袋を着用する。
僕が選んだのはユーラシアワシミミズクけものフレンズでは博士と一緒に
「我々は賢いので」「この島の長なので」と偉そうなキャラではあるが
実際はやはりでかいのだ。羽を広げると1メートル以上にはなるんじゃないか。


店員さんは本当に生態に詳しい。
そういえばサーバルは「夜行性だからね!」と言っていたが
ふくろうはどうなのだろうと聞いてみると
朝、夕、夜のパターンがあるのだという。
例えば、目が黒いふくろうは暗闇でも目が見えるようになっており夜行性。
オレンジ色の目であれば、日暮れの頃に活動を始める夕行性。
黄色であれば朝に活動する朝行性というものらしい。
ちなみに、他のフクロウが寄っていくと口を鳴らすことがある。
これは警戒している証なので、できるだけ他のフクロウを寄せないようにしているそうだ。
けものフレンズを見て来たんですよ」と言ったら
「そういえばフクロウのキャラがいましたよね!」と言っていた。
やっぱ知ってるんだろうな。客層も、女性が多いかと思いきや
半々くらいの割合だった。
こっちが気を遣って、あまりリラックスはできなかったが
ふれあいは楽しかった。また行きたいものである。
(ふくろうを飼うのは無理そうだなぁ)

尊敬する初代支部長

「菊地さんが尊敬する人はいますか?」
とは、活動する上で何度も聞かれた言葉である。
本日報では、歴史好きな僕が歴史上の人物を幾人か評論してきた。
晏子のように、心から尊敬し、私淑している人物もいれば
ヘンリー・モーゲンソーのように親の敵のように見ている人物もいる。


では、「活動において」尊敬する人物は・・・?と言うと
初代の在特会宮城支部支部長を務められた秋津昭夫氏である。
(誰やそれ?)と思われる方がほとんどであろうと思う。
活動の時期は決して長い方ではなかったし、東京や関西地区に出ることも
あまり好むタイプではなかったからだ。
しかしその分、地元での活動は極めて濃密で、抗議するにしてもその方法はとてもスマート
人を評価することが上手で、理性的な人柄も尊敬を勝ち取るに充分であった。


こんなエピソードがある。
支部内において、活動方法をめぐり激しい議論になった時
秋津支部長は自身の意見は言わず、黙って他の運営の意見を聞いている。
あらかた意見が出尽くした頃合いで
「皆さんの言い分はわかった。こうします!」
とはっきりと断を下すのである。
誰に対しても分け隔てなく接していて、僕も何回か飲みに連れていってもらい
いろいろと教えていただいたものだ。
普段は人当たりの良いおにいさん、という感じであったが
活動ともなると、人が変わったかのように先頭に立って
反日左翼を叩き出せー!」とやるギャップも、魅力の一つだった。


そんな秋津支部長が一度大激怒したことがある。
参院議員の桜井充事務所に、外国人参政権ついて賛成か反対かを
問い質しに行った時だ。
そのときは若い男性の秘書が対応したのだが
「桜井も思想は右である」「法案が出てこないとわからない」と
言を左右にしてはっきりしない。
とりあえず賛成しないよう厳重に申し添えて事務所を後にしたのだが
秋津支部長は烈火の如く激怒していた。その原因は――。
「この俺に向かって『それは日本人としておかしい』と言いやがった!」
件の秘書は、何が気に食わなかったのか、秋津支部長が外国人参政権について
問い質した時(どんな言葉だったか忘れたが、大したものではなかったと思う)
「その言葉は日本人としておかしくないですか?」と指摘したのである。
このことからわかるように、秋津支部長は真に日本人として誇りを持って活動を行っていた。


残念ながら、秋津支部長は転勤のため、1年ほどで支部長を退任せざるを得なかったのだが
宮城支部設立時に決めた柱は、愚直に守り続けている。守株といわれようと
私たちには一番なのだと信じているからである。
それから6年以上が経った。秋津支部長が戻ってきた時
迎えられるように、今でも僕は席を空けて待っている。

すごーい!「けもフレ」人気はどこまで行くか

テレビアニメ「けものフレンズ」が最終回を迎え
大きなニュースとなっている。
短文投稿サイト「ツイッター」では企業の公式アカウントが
「すごーい!」「たーのしー!」とけものフレンズのノリで投稿を始め
中には11話がショックで臨時休業してしまう旅館も出現した*1
ニコニコ動画で無料配信されている第1話「さばんなちほー」は再生数が400万を超え
大きな話題となった。


実はこのけものフレンズ、最初から話題に上った作品ではなかった。
KADOKAWAが2016年12月に行った冬アニメの期待度調査では
1位「青の祓魔師 京都不浄王篇
2位「弱虫ペダル NEW GENERATION
3位「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-
4位「この素晴らしい世界に祝福を!2
5位「クズの本懐
6位「亜人ちゃんは語りたい
7位「鬼平
8位「Rewrite (2ndシーズン)」
9位「南鎌倉高校女子自転車部
10位「ACCA13区監察課
であった。
けものフレンズは、ずっと下がって17位である。


また、dアニメストアが1月4日まで実施した
「今期何見る?2017冬アニメ人気投票」でも
1位「この素晴らしい世界に祝福を!2
2位「青の祓魔師 京都不浄王篇
3位「銀魂 新シリーズ」
4位「弱虫ペダル NEW GENERATION
5位「Fate/Grand Order -First Order-
6位「クズの本懐
7位「昭和元禄落語心中助六再び篇〜」
8位「亜人ちゃんは語りたい
9位「SUPER LOVERS 2
10位「Rewrite (2ndシーズン)」
という結果。このアンケートでは、けものフレンズ
何と38位(得票数255)と話題性のかけらすら感じられなかった。


ところが、放送が始まると独特の世界観や声優の演技
そして表向きは子どもだましのような雰囲気
実は奥深い設定が盛り込まれていることなどが話題となり
「IQが溶ける」と一気に人気が加速した。
OPテーマ「ようこそジャパリパークへ」は俳優の星野源さんも好きな曲だと
発覚して話題性を後押し、あっさりCD売り上げ1万枚を突破した。
最終回が放送された28日(火)のツイッタートレンドは、ほぼけものフレンズ関係で
埋め尽くされるほど。今や「国民的アニメ」となったといっても過言ではないだろう。

トレンドが「けもフレ」だらけに


なぜけものフレンズがヒットしたのだろうか。
多くの人が考察をしている。
・「すごーい!」「たーのしー!」といったフレーズ
・思わず深読みしたくなる世界観
(小新井涼氏)


・動物への知的好奇心をあおる仕組み
・ほのぼのに見せかけて退廃した世界
(しらべぇ編集部)


・日本人は疲れているからケモノまで戻らないと癒されない
・「わーい!」「すごーい!」と言っているほうが痛快
山田玲司氏)


どれが正解なのか、断定できる人はまずいないであろう。
それほどまでにこの作品のヒットは「異例中の異例」なのである。
制作会社のヤオヨロズ株式会社(東京都中野区)は
てさぐれ!部活もの」シリーズなどを手掛け
3DCGに定評がある会社であるが、コアなユーザー向けの作品が多く
CDやグッズなどのロット数も実はそれほど用意していなかったようである。
そういうわけで、「ようこそジャパリパークへ」は初週の売り上げはおよそ900枚だったのだが
その背景にはもともとの生産が追いついていなかったという事実があった。
この事情から数週間に渡ってCDは右肩上がりで販売数が上昇することになる。
BDの販売も相当な売れ行き(amazonではエンタテイメント部門1位)だが
公式ガイドブックにBDが附属するというユニークな販売手法を取っているため
映像ソフトとしての扱いにはなっていない。
だが、書籍扱いであるがゆえ単価を抑えることができている。


この「けもフレブーム」放送終了後も勢いは留まるところを知らない。
今後どのような金字塔を打ち立てるのか、目が離せない作品だ。

*1:ニコニコ動画によると「けもフレ11話ショック」といわれている

新大久保視察報告〜特殊な地域のまちづくりを考える〜

先日、東京に行ってきたのだが
実はこっそり新大久保(東京都新宿区)視察を行ってきた。
別に隠しているわけでもないからこっそりでもないのだが。
地元の友人に案内をお願いし、新大久保のまちづくりについて考えてみようというのが
今回のテーマである。


新大久保とは何か。
東京都新宿区、JR山手線新大久保駅周辺を指す。
知る人ぞ知る「コリアンタウン」として有名である。
友人の話では、もともと新大久保周辺は外国人の居住者が多く
その歴史は江戸時代にまでさかのぼるということであった。
なぜ新大久保なのか。根本的な要因までは不明だが
徳川家康三河から江戸に入部した際、一緒に移住した人々が住んだためでは、という。
つまり、土着の住民がおらず、そのため外に開かれたまちだったという推察ができるわけだ。
例えば、「怪談」などで有名な小泉八雲ことラフカディオ・ハーンは新大久保に住んでいたそうである。
その後、新大久保には外国人を中心とした居住者が相次ぎ
戦後からは在日朝鮮人支那人、東南アジア系の住人がコミュニティを形成している。


新大久保に限った人数は詳らかでないが、新大久保を含む新宿区全体の人口は
支那人13236 人、朝鮮人10034人と東京都内でもっとも多い(住民基本台帳人口平成29年1月1日現在)。
当然のことながら外国人経営による店舗も数多く見られ
その多くは焼肉店、日本語学校、韓流アイドルショップなどである。
支那人も同じく中華料理、日本語学校などで、その他の東南アジア系の店舗は
エスニック料理、電器部品店などが軒を連ね、濃厚な空間となっている。
位置としては、新大久保を起点として東側に朝鮮、北西側に支那、南西側にアジア系。
そのため、新宿韓国商人連合会、華人同携会など外国人による連合組織も存在する。
店舗の装飾は総じて華美であり、ハングルや漢字が至る所で見られる。

大久保通りは派手な看板がそこかしこに見える


歩行者もかなり多いのだが、それと比べて歩道が狭い(混雑と相まって2人が並んで歩くことが難しいほど)。
新宿区が実施した「第3・4回まちの特徴と課題 グループディスカッション」によると
特徴として「鉄砲百人町」、公園サポーター制度による緑地の維持管理などが挙げられているが
その半面、前述の道路の幅や外国人との言葉や文化の壁など、課題は多い。
平成18年9月に新宿区都市計画審議会が策定した「都市マスタープランの方針」では
「新宿区に蓄積されてきた多様性をいかしていく」「まちの記憶を発掘し再生して未来に引き継いでいく」
「個性ある地域の集積により個性ある新宿区を創っていく」の3つの柱を立ててまちづくりを行っていた。
多様性の集積は実際に完成されつつある。また、まちづくりの上で欠かせない緑地保全も進んでいるようだ。


まちづくりを行う上で重要なのは、コミュニケーションである。
マスタープランのように、新大久保周辺には外国人が集積したものの、そこから先のビジョンがない。
そのために、各国籍ごとの外国人がコミュニティーを形成しているのが現状だ。
これらのコミュニティーをまとめ、まちづくりのプレイヤーを増やす存在が
新大久保にはない。地方都市においては、その役割は商工会議所、町会などが担ってきた。
新大久保には新大久保商店街振興組合があるものの、組合員数が164人(平成25年現在)と決して多くはなく
しかもその約3割が貸しビル業で、店舗営業を行っていないという。
案内の友人が「いけいけのニューカマーと昔ながらの日本人との間にも壁がある」と語るように
昔ながらの店舗は総じて地味、昭和の香り漂うつくりとなっている。
国籍や年代横断型の組織は、価値観・文化の違いなどがあり、運営が極めて難しい。
だが、この時勢においては避けては通れない道である。
建物が老朽化し、経営者の高齢化が進む前に、解決すべき課題であろう。

景観にもマッチし、空間をよく活用している店舗もある


もう一つは、新大久保周辺の路地に入ると、狭い路地に所狭しと店舗が軒を連ねていること。
実はその隣が昔ながらの住宅地になっている場所があり
「住宅地です。静かに」といった看板も見かける。友人によると、ワーキングホリデーなどで
来日した外国人の若者が、店舗で飲み路上で騒ぐのだそうだ。
これはマナーの良し悪しはもちろんだが、都市計画上の課題もありそうだ。
都市計画図によると、新大久保周辺の大部分は第一種住居地域で、大型店舗を設置することはできないが
中小規模の店舗は設置することができる。店舗の横が住宅地であっても問題はない。
だが、現状の都市構造は、住宅地の環境を保護する地域とはなっていないのである。
大久保通り沿いに飲食店が増加しすぎたため、本来は設置を想定していない路地裏にまで
店舗が進出し、結果的に騒音や混雑を生み出している。
都市計画法の間隙をついた現象といえるが、行政の指導力不足ともとれるだろう。

昔ながらの店舗と朝鮮・支那人の店舗とは明らかなかい離がある


新大久保周辺は、極めて特殊な地域である。
その分、地域が抱える課題も浮き彫りとなっている。
新大久保が魅力あるまちとして栄えるためには
多くの住民が問題意識を持って取り組む必要があるだろう。

さくら野百貨店仙台店自己破産、駅前が空白地帯に

さくら野百貨店」などを運営する株式会社エマルシェ(青葉区、安藤俊社長)が27日
仙台地裁に自己破産を申請し、経営破たんした。負債総額約31億円。
同社は、昭和21年「丸光合名会社」として仙台駅前に創業。
昭和28年、丸光デパートとして営業を開始。
屋上には観覧車とレジャー施設が設けられ、仙台駅の目の前という好立地で
大きく売り上げを伸ばした。最盛期の昭和61年には約909億円もの売上高を誇り
「仙台の顔」として地元住民を中心に広く親しまれた。
しかし、同業他社や親会社「マイカル」の倒産などにより昭和62年には債務超過に転落
「ビブレ」、「ダックシティビブレ」など次々と施設の名称も変化し
企業も、丸光からエマルシェへと変わった。
東日本大震災後は、売り上げ減少に歯止めがかからず
売上高も80億円を切り、慢性的に赤字が続いていた。

地価は仙台でもトップクラス。右奥は仙台駅


一方、百貨店事業を縮小し、テナント事業にシフト。
ブックオフ石井スポーツ、H&Mなどの大型入居が相次ぎ
経営再生にも光明が見えてきた矢先の措置であった。


報道などを見ていると、さも突然の措置であったかのように書かれている。
確かに今日明日破たんするとは思わなかっただろう。
だが、少しでも仙台の商業に通じていれば、同社がいかに経営難に苦しんでいたか
わからない人はいない。
「そこに行けば何でもそろう」といわれた百貨店というビジネスが
すでに斜陽を迎えている証左ともいえる。
とはいえ、仙台駅前の一等地、それも商業地でいえば仙台市内でトップの土地である。
そこが空白地帯になることは、行政としても地元商業界としても黙視できないであろう。
何らかの手を打つことが大事だが、すでに駅前にはパルコ、エスパルなどが競合し
中心部でも藤崎(2016年度売り上げ約431億円)と仙台三越(同約353億円)がしのぎをけずる*1
そんな中に喜んで飛び込む企業があれば、すさまじい覚悟といえる。
もっとも仙台の同業他社は、自社を保つことだけで精一杯の状況だ。
「次にギブアップするところは決まっている」とも囁かれる。
大型商業店に依存し、何も変わってこなかった結果が今回の措置につながったといえる。

*1:売上高は各社公表データより