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尊敬する初代支部長

「菊地さんが尊敬する人はいますか?」
とは、活動する上で何度も聞かれた言葉である。
本日報では、歴史好きな僕が歴史上の人物を幾人か評論してきた。
晏子のように、心から尊敬し、私淑している人物もいれば
ヘンリー・モーゲンソーのように親の敵のように見ている人物もいる。


では、「活動において」尊敬する人物は・・・?と言うと
初代の在特会宮城支部支部長を務められた秋津昭夫氏である。
(誰やそれ?)と思われる方がほとんどであろうと思う。
活動の時期は決して長い方ではなかったし、東京や関西地区に出ることも
あまり好むタイプではなかったからだ。
しかしその分、地元での活動は極めて濃密で、抗議するにしてもその方法はとてもスマート
人を評価することが上手で、理性的な人柄も尊敬を勝ち取るに充分であった。


こんなエピソードがある。
支部内において、活動方法をめぐり激しい議論になった時
秋津支部長は自身の意見は言わず、黙って他の運営の意見を聞いている。
あらかた意見が出尽くした頃合いで
「皆さんの言い分はわかった。こうします!」
とはっきりと断を下すのである。
誰に対しても分け隔てなく接していて、僕も何回か飲みに連れていってもらい
いろいろと教えていただいたものだ。
普段は人当たりの良いおにいさん、という感じであったが
活動ともなると、人が変わったかのように先頭に立って
反日左翼を叩き出せー!」とやるギャップも、魅力の一つだった。


そんな秋津支部長が一度大激怒したことがある。
参院議員の桜井充事務所に、外国人参政権ついて賛成か反対かを
問い質しに行った時だ。
そのときは若い男性の秘書が対応したのだが
「桜井も思想は右である」「法案が出てこないとわからない」と
言を左右にしてはっきりしない。
とりあえず賛成しないよう厳重に申し添えて事務所を後にしたのだが
秋津支部長は烈火の如く激怒していた。その原因は――。
「この俺に向かって『それは日本人としておかしい』と言いやがった!」
件の秘書は、何が気に食わなかったのか、秋津支部長が外国人参政権について
問い質した時(どんな言葉だったか忘れたが、大したものではなかったと思う)
「その言葉は日本人としておかしくないですか?」と指摘したのである。
このことからわかるように、秋津支部長は真に日本人として誇りを持って活動を行っていた。


残念ながら、秋津支部長は転勤のため、1年ほどで支部長を退任せざるを得なかったのだが
宮城支部設立時に決めた柱は、愚直に守り続けている。守株といわれようと
私たちには一番なのだと信じているからである。
それから6年以上が経った。秋津支部長が戻ってきた時
迎えられるように、今でも僕は席を空けて待っている。