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アート特化の投資ファンドが設立

IT、企業再生などを手がける株式会社ストライダーズ(本社東京都千代田区、早川良一社長)が20日
美術品の買い取りを行う投資ファンド、グローバル芸術家有限責任事業組合
の設立を発表した。
このファンドは、欧米・中国における美術品投資に着目し
美術品の売買、貸与などを行うことで収益を上げる目的で設立し
ストライダーズが99%を出資し、せんたあ画廊株式会社(神奈川県横浜市)が
残りの1%を出資する。
出資金は両社で合計5000万円で、4月25日の設立を予定している。


アートで社会を元気にしよう!とかアートでまちおこしを!
という声はいろいろなところから上がるものの
現実にはなかなか困難なものがあった。それはなぜかというと
資金面でのハードルが高かったためだ。
そのため、芸大・美大を出てもアーティストとして活躍する人は
極めて少ない。また、アートを都市計画に生かそうという学問
ランドスケープデザインなど)をしても、資金面でギャップを余儀なく
されてきた。あくまでアートは副次的なものでしかなかった。
ところが、最近になってアートの可能性とは何ぞや?
という見方も多くなり、例えば民俗芸能であったり、森林、河川であったり
地域資源の価値向上にアートを活用しようという動きもある。
従って、このようにファンドという形で(事業形態が違うにしても)
アート市場に参入しようというのは歓迎すべきことだ。
それがアーティストにとっても追い風になることは言うまでもないし
前述の通り、地域の活性化にも繋がる可能性を秘めているからである。
このファンドは未だ2社のみの参画だが、行政や個人による
参画でさらなる飛躍が期待できる。まさにその一歩といえるだろう。