三洋、パナソニックの完全子会社へ
電機製品大手のパナソニック株式会社(本社大阪府門真市、大坪文雄社長)
は同じく電機製品大手で経営が悪化していた三洋電機株式会社(本社大阪府守口市、佐野精一郎社長)
と株式交換契約を交わしたことを21日発表した。
8月23日から、パナソニックは三洋電機への株式公開買い付けを実施
9月30日まで80.77%の株式を取得したものの、全株式の取得には至らなかったため
株式交換契約によってパナソニックは三洋電機の全株式を取得し
三洋電機はパナソニックの完全子会社になる見通し。
三洋電機は、白物家電やオーディオ機器で苦戦し経営状態が悪化。
信販部門の売却などを余儀なくされていたが、同社のリチウムイオン電池や
太陽電池の技術力にパナソニックが注目したことから
完全子会社化が実現した。
パナソニックでは、三洋電機の完全子会社化によって
800億円以上のシナジー効果を見込んでおり、同じ子会社の
パナソニック電工も完全子会社とする。
今後は「コンシューマ事業」「デバイス事業」「ソリューション事業」
の3つに集約し、企業価値の向上に努めるという。