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インボイス、MBO実施へ

情報通信業大手のインボイス株式会社(本社東京都港区、高添俊幸社長)
は2日、同社への株式取得を目的とした株式会社MBKP2(本社東京都港区、鈴木荘平代表取締役
を設立し、株式公開買い付けを実施すると発表した。
MBKP2は、08年2月に設立。投資ファンドのタワー0309ビー・ヴィ(オランダ)の資金支援を受け
インボイスの高添社長ならびに同社の松吉俊治常務取締役は
公開買い付け後も同社で経営にあたるとしていることから
実質的なMBOマネジメント・バイアウト、経営陣による企業買収)となっている。
同社では、MBOの理由を「中長期的な企業価値向上を達成するためには
一般株主へのリスクを回避し、短期的な業績変動に左右されずに
統一的な経営方針を貫徹するため」としており
三井住友銀行からは125億円を上限とする融資を受ける予定。
しかし、本公開買い付けには取締役の松吉正次氏、齋藤哲男氏ら
については、公開買い付け後の経営について合意に至っていないことや
同社の創業者である木村育生氏が保有する10%強の株式も買い付けることから
インボイス内で経営陣の刷新を行うことが目的と見られている。
さらに、タワー社との協議の中で、対抗的買い付け者との接触禁止など
条件を設けていないことから、MBOがスムーズに運ぶかは確実とはいえない。


同社は、子会社の株式会社ダイナシティが経営破たんしたことにより
業績が悪化し、本業とするスマートフォン市場などでも競争が
激化する中で、事業への影響が懸念されていた。