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海運業界に回復の兆し…か?

今日は、さまざまな企業で四半期決算の発表が行われた。
で、どこの業界が動きがあるかっていうと
やはり運輸業だと思われるね。ANAの赤字転落やJALの経営改革。
空輸に関しては、これからも厳しい状況は続くと見られている。


では、海運はどうか。(%は前年比)
商船三井 売上高985,3億円 △37.2% 営業利益23.8億円 △98.8% 経常利益37.5億円 △98.3%
川崎汽船 売上高6129.6億円 △41.8% 営業利益△528.6億円 経常利益△645.0億円
日本郵船 売上高1兆2373億円△39.1% 営業利益△321.1億円 経常利益△266.79億円


となっていて、川崎汽船の528億円の営業損失を中心に
大規模な赤字となっている。
黒字に見える商船三井も、営業利益は98.8%の縮小。
コンテナ船、自動車船部門で減益となった。
三井の黒字化は、LNG部門の長期契約によるものが大きい。
コンテナ運賃もまた、アジア−欧州、アジア−北米航路の09年1Qでは1900ドルだったのが
3Qまでで1300ドルまで急降下するなど、極めて不安定な値動きが続いている。


ただし、救いなのは自動車船部門が緩やかな回復傾向にあることだ。
これには、当然トヨタなどが海外でのハイブリッドカー攻勢を強めていることが
背景としてある。もちろん、北米などではGDPが回復の兆しを見せているから
ってこともある。
運輸業界はどうしても、商売をする上で一蓮托生。
景気の影響をもろに受ける業界であるがゆえに、一番動きのある業界ともいえるのだ。