白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

かえる氏とセミナーへ。

今日は晴れ、やや涼しい。
今日もまたキレイに晴れたにもかかわらず
気温はそれほど。昨日よりは暑かったがそれでも全然。
夏も終わりが見えておる。


今日はかえる氏と連れ立って
元シャープ株式会社ブランド戦略推進本部長で
北田ブランド広告研究所の北田秀人代表のセミナー
SHARPのオンリーワン経営とブランドコミュニケーション戦略」を聞きに行った。
内容は、北田氏が36年間シャープで宣伝畑を歩んできて
その中でシャープが大手他社のブランド力に対抗するために
どのような取り組みを行ったのか、またこれからの
ブランドコミュニケーション戦略とは何か、ということ。
シャープのブランド力は10年前、10社中7位だった。
98年に現会長の町田氏が社長になるや、オンリーワン経営を始めた。
つまり、国際的な企業競争でキラリと光る企業づくりのこと。
設備投資の液晶事業への注力を始め、全社で横断的な人材配置制度
そしてブランドコミュニケーション戦略だ。
ノウハウは人である、という考えから従業員の終身雇用を維持した。
その代わり、多機能工になってもらうために、さまざまな分野の仕事をする。
さらに、技術をブラックボックス化して外国への技術の流出を防ぎ
部品等も自社でしか使えない垂直統合と技術の融合を行った。
そのため、オンリーワン経営を始めてから3年で、ブランド力は3年で3位に
5年で2位に、そして8年で1位になった。
2000年には、液晶テレビのブランドコミュニケーションをスタート。
正月4日間のTV30秒スポット打ちまくり、駅柱ポスター、車内ワイド吊りなどで
大きな反響があり、その成果としてPR認知率94%を記録したのである。
北田氏はブランドコミュニケーションを生み出す方法として
・業界の常識を一旦取り去る。
・限られた予算で目標に最大限向かう。
としている。


これはまったくそのとおりだ。
ブランド戦略はなかなか難しいことは知っていたが
これほど面白そうなもんだったとは!
それにしても「終身雇用を維持している。絶対にクビは切らない」ねぇ…。
それが本当だとしたら、それはとんでもない優良企業だ。
ところが、実はシャープは09年3月期の決算で300億円の赤字となり
1500人の人員整理を行っている。
希望退職という面もあると思うが、しかしこれは「クビを切らない」に偽りありでは。
そして、ブランド力が1位だということだったが
日経リサーチによるとブランド力ランキングは
09年スコアの3位がソニーパナソニックが10位、キヤノンが8位、シャープが13位だ。
もちろん、出所が違うということもあるだろうが
それでも、シャープはソニーパナソニックキヤノンに負けている。
1位というのは、大げさなのではないだろうか。


ひっかかったのはそのあたり。
ただブランドコミュニケーションの話はとても面白かった。
今後も今日聞いたことを活かしていきたいと思う。