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報ステの妙な特集

今日の報道ステーションの特集
114年前に発生した李氏朝鮮閔妃暗殺事件だが
それについて、韓国の反日感情の原点と位置づけていると同時に
朝鮮公使・三浦悟楼の部下で、閔妃を実際に暗殺したという
日本人の孫が名乗り出て、韓国で謝罪した。
それによると、名乗り出た日本人は、祖父が閔妃を殺害した証拠として
1、刀身がない日本刀の拵え(閔妃を暗殺した時に使ったのでは?)
2、祖父の言葉として、女官が囲んで守っていた人物を殺した。
3、殺害の時に香袋を預かっていた。
としていて、韓国での式典で土下座を繰り返し、大きく報道された。


と、ここまでが特集の内容だった。
俺はこの特集、番組としてというか局として品位に欠けるものだったと思う。
日テレの誤報問題やNHKの偏向問題で、報道の公平性が問われている中で
かくのごとき、嘘っぱちな問題をわざわざ取り上げるのは視聴者へ
誤った歴史認識を持たせることになる。
まず、閔妃について報ステでは「国を守ろうと立ち上がった国母」と
位置づけがなされている。しかし実際は、政治を顧みず贅沢三昧で
国家財政は逼迫していた。1883年、閔妃の発行した貨幣「当五銭」のおかげで
朝鮮経済は大幅なインフレに苦しむことになった。
さらに、国家試験にあたる科挙も合格のためには科目別に多額の金を払わねばならず
売官売職が日常的に行われていた。
だが、これらの人々は都市部でいわゆる中上流階級であったから
しわ寄せは当然農村に行く。あらゆるものに税がかけられ農村は逼迫。
1893年の1年間で65件もの農民反乱が起こった。
さらに、ロシアの南下政策に対して積極的に協力していた。
これが彼らのいう閔妃の姿である。国を守ろうなどとは笑わせる。


もう一つ
1の刀身がない日本刀についてだが、こんなことは当然である。
通常、日本刀には刀身はついていない。
もし刀身がついてたら、銃刀法違反にあたるし
刀身はメンテを怠ればすぐ錆びる。つまり、これは閔妃を暗殺した
というのは、荒唐無稽もいいところで、単なるこじつけに過ぎない。


2の殺害状況については、実は更に異論がある。
殺害に、三浦悟楼がなんらかの形でかかわっているのは
まぁ確定だろうけども、実際に閔妃を殺害したのは
土下座爺さんの祖父ではなかった。
実際現場にいた高宗は1906年に「王妃を殺したのは、不貞の私の部下だ」と証言。
さらに、現場に居合わせた純宗は「国母を殺したのは、禹範善だ」と証言している。
そして、禹範善閔妃殺害を認めている。
つまり、おい爺さん、あんたは何を謝ってるんだ?
滑稽にしか見えないんだが。


そしてその捏造の歴史をさも正しいかのように
放送する報ステは、こういう適当なことを流しちゃいけないよ。
BPO行き確定だこれは。もっと内容の真偽を精査すべきだったのに
それを怠っているわけだから。