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大洗で頻発するマナー違反、自浄努力を

人気アニメ「ガールズ&パンツァー」(以下ガルパン)が放送されて
すでに2年が経過した。にも関わらず、未だ観光客の
入り込み数は好調に推移している。
もちろん、往時の勢いと比べるといささか見劣りする点もあり
某宿泊施設の決算書類では、13年と比べ大幅な減収となった。
商工会をはじめとする各団体や店舗も集客には一生懸命で
あの手この手で集客に結びつけようと努力している。
劇場版の公開に合わせて、再び盛り上がりが期待できるが
その後の展開が読めないだけに、地元商店街も
気が気ではないようだ。


ところで、すでにまちづくりが成功してファンも多くなるにつれ
問題も表面化してきた。ファンによるマナー違反行為である。
元来、ガルパンファン(大洗クラスタ)は
もの静か、真面目、礼儀正しいと好意を持って見られ
これまでの「オタクはうるさく、汚い、臭い」などという評価を
覆すことに成功。地域住民との交流も盛んであった。
そんな中、物品のイタズラ、盗難などが相次いでいる。
例えばのぼりである。
商店街では、定期的にのぼりのデザインを変更しているが
そのたびに凝ったものになっている。
見ていて大変魅力的な絵なのであるが、それを盗難する者が出て
一騒動に発展したこともあった。
さらに、グッズなどの無許諾販売を行っているという情報もある。
最近になってこれらが顕著であるため
大洗商工会と版権元のバンダイビジュアル株式会社は異例の
声明を出すまでになった。
当社でも、「バッジを法外な価格で販売している人物がいる」と
いう目撃証言を確認している。


勘違いしないでほしいのは、頒布・販売目的でなければ
バンダイビジュアル側も黙認すると明言していることだ。
実は、大洗町商工会では独自に「商工会ルール」を策定し
バンダイビジュアルもそれを尊重している。
ノベルティー頒布可能なものや、POP、スタンプなどは禁止
といった具合である。即ち、原作のイメージを毀損したり
バンダイビジュアルの利益を損なうようなものは禁止というもの。
そういう場合は、当然バンダイビジュアルの許諾をとれば
いいだけの話であるし、お金もそれほどかかるものでもないから
ハードルはとても低い。
実際に「商工会ルール」を見ると細かいと思われるかもしれない。
だが、いわゆる大洗クラスタにとってみれば
「なんだ、いつも通りじゃん」と受け止めるわけだ。
つまり、ガルパンが好きで、大洗が好きだからこそ
その住民に好かれたい、迷惑はかけたくないと思う。
実際、今まで極めて良好な関係でやってこられたから
それを維持していけばいいだけだ。
だが、巨大なコンテンツとなった今、全員が全員
理想的な大洗クラスタといえるわけではない。
ファン同士が注意し合い、不適切な行為を見かけたら
すぐやめさせるといった、自浄努力が必要になってくる。
すべてのアニメファンの中で、ガルパンファンだけは優等生の
地位を守ろうではないか。