白雉日報社公式ブログ

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なぜ円高が進むのか

震災直後に、実は1ドル=76円台になったことはご存知だろうか。
なぜ日本が災害を受けたのに円が強くなるん?
という心配はもっともである。なぜだろうか。
これは、災害が発生すると生保・損保各社が
保険金支払いのため円買いを進めるためだ。
阪神・淡路大震災でも円高が進んだのはそのためなのだが
今回の場合、それだけというわけでもない。
FX取引において、ロスカットという仕組みがある。
ある程度まで損失が膨らんだ場合、自動的に取引を終いにして
それ以上の損失を出すことを阻止するというものだ。
多くの投資家は、その上限額を戦後最高値付近にセットしていた。
かくして円買いが進み、戦後最高値付近まで円高が進んだ結果
ロスカットによって、ドル建て商品は大量に売られてしまい
ドル安がさらに加速、円高が戦後最高値を記録してしまったのだった。
もちろんこれは一時的だと見る動きが強い。
ただ、消費者マインドの低下は不可避で、経済全体で見れば
円の信用力の低下を招くだろうという予測を立てるアナリストも
多い。