白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

「キャピタリズム」これは他人事じゃないぞ

マイケル・ムーアの「キャピタリズム」を見た。
これ映画上映中に観に行くの忘れてたんだよね。
だから、見かけた時にすぐ手に取ってしまったよ。
内容は、主にリーマン・ショックサブプライム問題で
それが実は、資本主義の衰退を表しているんだろうってこと。
どういうことかというと、一昔前の資本主義は
皆が中流で、失業率も高くなくて幸せな暮らしをしていた。
しかし、アメリカではリーマン・ショックが起こり
GMが破たんし、AIGゴールドマン・サックス、バンカメ
らが、公的基金でもって自らの懐を肥やしてきた。
で、実際労働者たちは使い捨てられ、賃金は上がらず
もはや5%の層が95%の富を独占する状況である。
これが資本主義の理想なのか?という疑問を投げかけている。
メガグループによる富の独占…恐ろしいことである。
だが、日本でも同じことが起こっているではないか。
小売ではイオン、セブン&アイ。銀行では三菱UFJ、みずほ
三井住友。救いなのは、日本ではアメリカと違い消費者保護の
概念が強いことと、主に税制面での中小企業厚遇であることだ。
従って、アメリカほど露骨なロビー活動や行政への介入はない。
しかし、労働者への待遇は、遺憾ながらアメリカに勝るとも劣らない
使い捨てぶりが発揮されている。日本人は自己主張が苦手で
会社の命令には絶対服従という思想があるからだ。
会社はグローバリズムの名の下に規制緩和で派遣を増やし
不況になるやリストラが横行し、賃金はカットされ、失業率は空前絶後である。
こんなときこそ、国が企業に介入し、言葉のない労働者に代わって
労使のあるべき姿を主導するべきではないのか。
毎年黒字を出している中小企業がある一方で、大幅赤字を垂れ流し
公的資金を投入する大企業がある。大規模なリストラをしてもである。
大企業こそ、中小企業に学ぶべきである。毎年黒字で
社員からも顧客からも愛される企業になるにはどうするべきか
そのカギは中小企業にこそあると俺は確信している。