白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

明暗を分けた不動産

いろいろな企業から、依然として決算ラッシュは続く。
Q2だから、四半期決算制度がなければ
この決算は、半期決算、中間期決算となったはずだ。
それはともかく、なかなか厳しい企業が目立つ一方で
不動産関係では、持ち直しがあちらこちらで見られる。
エリアリンクや、フージャースコーポレーションなどは
ゴーインクコンサーン疑義注記の解消。黒字化を達成した。
一方で危機的状況なのがダヴィンチ・ホールディングス(本社東京都、金子修社長)だ。
今期決算で、同社は41.4億円の純損失に、303億円の経常損失となった。
これはとりもなおさず、低価法導入によるものなのは間違いないが
しかし、一番の稼ぎ頭ファンドのDAオフィスを売却してしまったことは
痛ましいといわざるを得ない。
さしあたって、BNPパリバからコミットメントライン契約で借金した
250億円を何とか期限延長させなければならないだろう。
だが、相手はアーバン・コーポレイションで前科持ちのパリバだぞ?
プロパスト(東京都千代田区、津江真行社長)もまた
265.9億円の純損失、200億円の経常損失となっており
さらに金融機関への返済期日の延期や金利支払いの遅延が発生。
建設業者への建築費未払いも発生。この上法人税、法人事業税、都民税など
33.9億円が未納となっている状況で、大変厳しい状況だ。
経営陣は、新規事業を行わず、現在取り掛かっているプロジェクトも
見直しを進めるほか、現在所有している物件の売却を推進するという。
ちなみに、プロパストのメーンバンクと借入金だけど。


東京シティ信用金庫 62.6億円
オリックス 52.8億円
日本抵当証券 48.8億円
横浜銀行 39.9億円
三菱東京UFJ銀行 31億円

ということになっている。これら銀行勢が
債務圧縮、返済期限の延期に応じないとここは大変なことになりそうだ。


さて、俺の大好きなケネディクス
88億円の純損失。だが65億円の経常利益で黒字を確保した。
さて、ではなぜこの損失額か。
低価法の導入である。そのため、128億円の特別損失となった。
ただ、週刊ダイヤモンドでもその行く末が懸念されていた
KDX豊洲グランスクエアが、カーライル系の投資ファンドに売却。
そのアセットマネジメント契約を行い、その他の物件も含め約390億円の
売却益を計上した。
さらに、キャッシュフローも黒字化を達成したこと
そして、158億円のシンジケートローンを行い、事実上のリファイナンスを達成したこと
などにより、ゴーイングコンサーン疑義注記の解消となった!!
おめでとう!!!!
俺の大好きなケネディクス。信じてホールドしてきた甲斐があったよ。
今後はぜひ、攻めの姿勢で!他社の物件をバルクで取りにいくくらいで頼む!