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ガルパン完結に思う、作画の製作

さて、今日はガールズ&パンツァーの最終回が放送されたらしい。
地方在住であることが誠に悔しい。未だ11話すらまともに見ていないのだ。
一番早くても29日のバンダイチャンネルBS11だけだから。
しかし反応を見る限り、評判は良い。
本来であれば去年の段階で終了していたのだが、納期が間に合わなかったということで
今回の措置となった。これについては「許された」というところだが
それほどまでに作りこめたということだろう。
どこの業種でも同じことだが、時間というのは極めて重要である。
マッドハウススタジオ五組がタッグを組み製作された「織田信奈の野望」は
作画が高いクオリティーを維持し続けたことでも知られているが
これは、放送開始の段階ですでにほとんどの話の製作を終了させていたことも
関係しているようだ。
作画については、それを書く人数も関係している。
アイドルマスター」は作画が50人ほど参加していたこともあった。
当然のことながら、人数が多ければその分細かい動きが可能だ。
一方、クオリティーの高い作品をつくろうと思えば、予算も大きく関係することは
いうまでもない。
では、作画のクオリティーを維持し続けるためにはどうすれば良いのか。
前述の「織田信奈の野望」製作に携わった、スタジオ五組の青木隆夫氏は
インタビューの中で、カット数は多くないことを強調している。
五組が製作した「咲-saki-阿知賀編」は、カット数が平均350カット、多い時は380カットだった。
一方、「信奈」は350カットを上回ることはなく、少ない時は270カット程度だったという。
その代わり1枚のクオリティーを高くし、止め絵でも気にならないシーンをつくるように
作りこんだ。現場のモチベーション維持も極めて重要で
個々人が「もうちょっと頑張ってみようか」という姿勢で臨み
監督も現場の声を拾い上げるようにしたのだという。
時間や予算をかけられない分、効率さと見せ方で補ったといえるだろう。
また現在は、3Dを用いることも一般的になっていることから
作画で厳しいと思われるところは3Dで代替することも多用されている。
ガールズ&パンツァーは、戦闘シーンも含めてよく動き、作りこみを評価されているが
製作スケジュールに齟齬をきたしたことは事実だ。
ファンの一人として、この3カ月は実に長かったと言わざるを得ない。
2期では、ぜひ工夫をこらしながらもクオリティーの高い作品をお待ちしている。


青木隆夫氏のインタビューは下記
http://www.sbbit.jp/article/cont1/25457?page=1