タケエイ、青森でバイオマス事業参入
リサイクル事業の株式会社タケエイ(東京都港区、山口仁司社長)は13日
木質バイオマス事業に参入することを発表した。
同社では、2002年から建設廃棄物のチップを活用したバイオマス発電事業への
原料として提供するなどを手掛けてきた。
12年7月から実施されている再生可能エネルギーの固定価格買取制度に着目し
青森県で津軽新エネルギー事業研究会を立ち上げるなど、バイオマス発電事業そのものに参入することを模索してきた。
そこで今回、株式会社津軽バイオマスエナジーを設立し、行政や森林組合などと連携して
バイオマス発電事業を展開する。
また、材料加工部門として津軽バイオチップ株式会社(仮)を設立し
津軽新エネルギー事業研究会の会員企業などが伐採した材料を用いて木材をチップに加工
津軽バイオマスエナジーが発電を行うという。
同発電事業は、15年度から開始する予定で、発電量は6250キロワット。
総事業費は20億円から30億円を見込み、発電した電力は電力会社などに売電する。
同社では「地域の活性化、雇用の創出、地域エネルギーの補完(地産地消型エネルギー)
そして新エネルギー分野への進出さらにはCO2削減など、地域・自然環境全般に貢献してまいりたいと存じます」
としており、事業化にあたっては地域活性化や雇用創出にかかわる助成金申請も行うという。
メタンハイドレートで注目を集めている新エネルギーだが
天然資源は何も、地中に埋まっていたり太陽光や風力だけではない。
わが国では自然が豊富であり、特に東北地方では地域資源としても有名だ。
青森県での今回の事業は、りんごの間伐材も使うということで
まさに青森県ならではの事業になるだろう。
しかし、こういういろいろな取り組みをみていると
発想次第で、何でもつくれるもんだなぁと実感。
問題はコストや安全性などだが、これは国を挙げて取り組みべき課題といえるだろう。