白雉日報社公式ブログ

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紛争は憎悪にこそ

「誰がため」を観てみたんだが
これは、ナチス占領下のデンマークでのレジスタンス活動家の
数奇な運命を描いたもので、実在の人物がモデルとなっている。
だが、レジスタンス活動をしていく中で姿が消えていく同志達
味方への猜疑心や自らの生活で苦悩する姿が描かれている。
タイトルの「誰がため」は「誰がために鐘は鳴る」と「誰のために
戦うんだろう」という問いをかけたものだと
思うんだけど、ヘミングウェイもスペイン内戦で人民戦線側で
戦っていたことを考えると、なんとも感慨深いものがある。
この中で、考えさせられる言葉があった。
パルチザン活動の理由は3つある。
 出世目的であれば死を怖れるようになる。祖国のためなら
 挫折する。敵への憎悪があれば、良い兵士になれる。」というもの。
これまでの戦争・紛争を鳥瞰してみれば、確かに敵への憎悪が
兵士を戦場へと駆り立てた例は多く、憎悪が激しければ激しいほど
紛争は泥沼化する。わが国は幸いにも平和だが
いつ何時誰に向かって国民の憎悪が向くかわからない。
その時の日本人の実力がいかほどのものか…。


ちなみに、その時のゲシュタポ長官のホフマン役が
ヒトラー〜最期の12日間〜」でシェンク教授をやっていた人だった。
シェンク教授デンマークに出張ッスかwwwと思ったが
ナチス政権末期はドイツ北部のフレンスブルクに政府機能が移ったから
別におかしくはないんだよな。