世界は保守へ
昭和16年(1941)の今日は日米開戦の日だ。
わが帝国海軍がハワイまで行って真珠湾を攻撃し
戦艦4隻を撃沈、太平洋艦隊を海の藻屑にしてくれた。
一方、マレーでは上陸作戦が行われ、怒涛の進撃が開始された。
そんなこんなで始まった太平洋戦争、わが国の敗戦という
誠に遺憾な結果に終わったのだが。
まぁいろいろ賛否は分かれる戦争だが、この不幸な出来事で
わが国の戦前の輝かしい時代が否定されるのはよろしくない。
テキサス親父もそんなことを言っていた。
そのとおりだろうなと思う。ていうか、今の時代が暗黒すぎて
夢も希望もありゃしねえってくらいに思われがちだから
戦前に回顧する動きが出てくるのも当然だ。
一方で、これは危険なことに繋がるかもだが
自民党もダメ、民主党もダメとなると、ややもすれば
強力な指導者を求めることになりかねない。
ヴァイマル共和国を見れば、いかにその流れに乗りつつあるか
ということを認識せざるを得ないだろう。
何もそれはわが国に限ったことではなく、フランスやドイツ
米国において保守派への流れが大きい。オランダでは
極右政党が躍進を遂げるという、去年とはまるで逆の潮流に
なりつつあるのだ。
ついでに、わが国の隣国は、ナショナリズムの塊しかないし
反中感情も極めて高くなっている。
ここで経済政策をドンとやってくれる内閣が出てくれば
いくら極右でも、国民は諸手で歓迎するんじゃないか?
ヒトラーが政権を取った時、何をやったかというと
彼の内閣は、ユダヤ人を殺しまくったり、戦争仕掛けまくったり
していただけではなく、経済・福祉政策を極めて重視していた。
大体の功績は、ヒャルマル・シャハト財相にあるのだが
俺が極めてうまいと思ったのは、企業の配当金を6%に規制したことだ。
過剰な儲けを社会に還元する、というのはカーネギーの言葉だが
それを体現した政策だと思う。
また、生活保護を物資引き換えにしたり
労働を担保にした債券など、極めて多彩な経済政策を行っていた。
ナイショでパクればバレないんじゃない?