白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

「沈まぬ太陽」は大作。日航そこまで怒るこたねえだろ

沈まぬ太陽」を見た。ようやくレンタルしたのを見たんだよ。
これは、わが国のフラッグシップ「国民航空」の物語。
労組の委員長をやっていた恩地(渡辺謙)の視点から物語が展開し
彼がどのような会社人生を歩んだか、そして御巣鷹山墜落事故で
大激震となった国民航空がいかに再生していくのかを
表と裏の面から描いている。表は、誠実に遺族に償い
そして安心・安全の航空会社として再生させていこうという面。
裏は、政治家への根回しや後ろ暗い取引でもって権力で
問題を抑え付けようという面。
これは、社員とは何か。会社とは何かという点を
広く問いかけている。


ボクはね、実は大変な激情家で
ちょっと感動する映画なんか観ると、すぐ泣いてしまう泣き虫なんだよね。
この作品でも、シーン毎に泣いてばかりだった。
一昔、労働運動に半分身を投じていた時を思い出したんだぜ。
やっぱりさ、御用じゃない労働組合はどこの会社でも必要だし
労働者は労働者らしく、不自由なく人生を送れるような待遇は大事だ。
経営者は、労使交渉を面倒だとかうぜえとか思う人も多いが
逆に、社員満足度を上げることが会社の信用と業績を上げることに
つながることも理解するべきだ。
実は、アメリカのサウスウエスト航空『社員第一、顧客第二主義』というのが
俺は大好きだ。あれこそ企業の醍醐味だとさえ思う。
どういうことかというと、サウスウエスト航空では、顧客よりも社員の自主性だとか
イデアを非常に尊重する。そんなわけで、同社では社員とか社長が中心になって
ユーモラスなサービスを提供しているのだ。
で、顧客からふざけんな!って不満が出たら
「当社の飛行機にお乗りにならなくて結構です」と手紙を出すのだ。
そこまではやらんでいいが、とにかく同社では社員がいかに楽しく、伸び伸びと
仕事ができるかに主眼を置いている。誤解しないでほしいのは
別に顧客を軽視しているわけじゃなくて、サボタージュしたり、余りにやりすぎな社員の場合は
懲戒の対象となる。それでアメリカの航空業界が厳しい環境の中
同社だけは、業績が極めてよいのだそうだ。
『社員第一、顧客第二主義』の著者は「日本では根付かないだろう」と言っているが
それは顧客目線というのが第一になっているからだ。
実際、こういうユニークなサービスやるとこないかな。
もし受けたら、それがビジネスモデルとして確立するし、それが社員のためにも
なると思うんだ。