白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

米金融グループAIGが、連結ベースで9.6兆円の赤字を計上した。
そんで、アメリカ政府がAIGの株式を一部譲渡する方向だ。
一方で、通信販売型生保のアリコなども売却するという。


これは、俺は2つの要因があると思う。
1つはアメリカの消費構造。アメリカの消費構造というのは
現金では買わないのだ。クレジットカードで決済することが多い。
つまり、実際のキャッシュは動かないのに、多額の金は動く。
だからGMやフォードなどの自動車メーカーも、収益の大部分は
自動車ローンなのだという。
じゃあ、そのキャッシュはどうなるかというと、実は飛ばしまくる。
山一とそんなに変わらない「飛ばし」がアメリカでは国家ぐるみで行われていた。
それが回っているうちはいいが、消費が滞って、実際のキャッシュが急に必要になった。
それが現在の状況だ。


もう1つ、AIGグループ団塊世代に向けて高金利の保険商品を運用していた。
ドル建てで、一見するとリスクは低いように思えるが
実は、ドル建てで1.0%は円高になると、かなりの損失を被る。
これら保険の運用に失敗したのもでかいだろう。
どれくらい損失を出したかはわからないが、世界中でこういう商品を売っていたら
そりゃ9.6兆はいくわなぁ。