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三菱ケミカル、大陽日酸を子会社化へ

化学大手の株式会社三菱ケミカルホールディングス(東京都千代田区、小林喜光社長)は
工業用ガス大手の大陽日酸株式会社(東京都品川区、田邉信司社長)を
株式公開買い付け(TOB)で子会社化することを13日の取締役会で決定した。
取締役会には、両社の取締役が出席し、資本業務提携のさらなる強化と
企業価値の向上を目指した基本合意を行ったという。
すでに、三菱ケミカルホールディングスは子会社の三菱化学と合わせて
大陽日酸の株式のうち26.97%を保有しており
目標とする議決権の過半数の確保は確実とみられている。
TOBは、今年11月に実施する予定で、大陽日酸はこれに対し賛同する立場を表明している。


さて、三菱ケミカルホールディングスは、三菱グループのみならずわが国の
化学業界をけん引する最大手の企業である。
その傘下には、三菱化学三菱樹脂三菱レイヨン田辺三菱製薬を抱え
売上高は、3兆円を超える。
世界規模でこそ、世界最大手のBASF(独)の10兆2000億円には敵わないが
国内では、住友化学の売上高約1億9500億円と比べると圧倒的だ。
ところが、そんな三菱ケミカルには意外な弱点がある。
それが、エチレンの生産能力削減だ。
エチレンは、プラスチックや合成繊維などの原料となるものだが
原料価格の高騰により、生産能力が大幅に削減。鹿島事業所が2014年に停止し
34万トンもの削減となっていた。そんな中、米国でいわゆる「シェールガス革命」が発生
日本企業は大きく国際競争力を後退させていたのである。
一方、大陽日酸は工業用ガスの大手として長年に渡るノウハウを持つ。
そのため、原料コストや大型増産も相次いでいるシェールガス業界に
切り込み、三菱グループの持つネットワークや販売力を活用したい考えだ。


なお、本TOBが成立した場合でも大陽日酸の上場は維持されるという。