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「涼宮ハルヒの消失」を観た。そこでわかったのだが…

さて、前述の通り「涼宮ハルヒの消失」を観たのだが
この作品はTVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の劇場版で
電撃文庫涼宮ハルヒシリーズ」の一つの話を映画化したものである。
制作は、TVアニメ「CLANNAD」や「けいおん!」などで有名な株式会社京都アニメーション
同社の作品は、作画の微細さや、背景画のリアルさで定評がある。
さらに、同社の出世作ともいえる「涼宮ハルヒの憂鬱」の初の映画化ということもあり
公開前からすでに話題となっていた。


内容については、ネタバレのため省略。
ただ、ハルヒを見ていないという人にはオススメできないかも。
京アニのいつものやり口をご存知の方ならおわかりかと思うが
特に作品説明もなく進行していくというのが、ハルヒだからである。


映画ということもあってか、人物の細かい描写、特に長門は常に無表情だが
その細かい感情の変化を描くことに関して、極めてうまい。
そして朝倉涼子だが…
桑谷夏子さんが、パンフレットで久々の朝倉は大変だった
というようなことを書いておられるが、まさにそうだろうと思う。
確かに、あの後は「瀬戸の花嫁」の巻とか、「咲」のワハハとかあったから
そりゃ忘れちまいますよ。
だからちょっと、声のトーンが違ったかもしれないな。
しかし、あれはあれで朝倉涼子の良さ、そして悪さがしっかり描けていたと思う。


そしてファミリーマートが協力しているのだが
一緒に行った子に「なんでファミマでグッズ売ったりしないのか」
といわれ、確かにそうだと思ったが
後で考えれば、ロケ地の協力だけなのかもしれないな。
スポンサーなら、UCC上島コーヒーみたく大々的に展開するだろうし
それは実際、正解だからだ。ちょっと前、サンクスで「けいおん!」グッズが
販売されていて、売り切れていたのだが、これは客と企業にとって
いいことなのは言うまでもないし、コンビニでアニメグッズが商品棚の一角を占める
ていうのは、アニメーションがようやく一般的に受けるようになってきたという
証左でもあるってことで、業界でも大歓迎だろう。
そう、アニメーションは単独では生き残れない。そんな体力はないし
よほど大手でない限り、そんなノウハウは持っていない。
であるならば、その手のプロ、つまり流通大手と提携して
物販を展開させれば、収益構造としては理想的ではないだろうか。
客だけでなく、いろんなところからお金の取れる産業であれば
アニメーションの未来は明るい。