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「のぼうの城」に見る成田家の人々と領民

仙台に帰ってきて、仕事を終えた時ちょうど「のぼうの城」の上映時間ぴったりだ!
と思って、さっそく映画館に行った。
この作品は、豊臣秀吉市村正親)による小田原の陣の裏で行われた
石田三成上地雄輔)らによる忍城攻めにスポットを当てたもの。
忍城は、北条方の中で最も遅く降伏したことで有名で
その城代が、成田長親(野村萬斎)。城主の氏長(西村雅彦)は小田原城に籠っていたため
長親が守り手の総大将を務めることになった。
しかし、長親は戦いどころか、日々陽気にのんべんだらりと過ごすことで
領民からは「でくのぼう」を略した「のぼう様」と呼ばれていた。
そんな長親率いる忍城方が相手にするのは、三成率いる約2万の天下の軍勢。
果たして長親は勝つことができるのか?


正直、壮大な攻城戦やリアリティーを求めるなら、いささか失望せざるを得ない。
コメディーを思わせる合戦シーンや、本来ならあり得ない戦のやり方をするからだ。
しかし、成田家の人々と領民とのやり取りや、野村萬斎らしい田楽踊りなどを
見ていると、引き込まれるほほえましさや楽しさがある。
安倍晴明野村萬斎を見ていると、長親役では徹底的に馬鹿殿を演じようとしているのがわかる。


注意してほしいのは、水攻めのシーンがあって
それが津波を連想させやしないかということだ。
劇場でも注意書きがあったが、俺も津波を思い出して心中穏やかでなかった。
水攻めのシーンだけ退室していた人もいたが…


そうそう、若い女性も多かった。
男性は結構上の人も多かったが、女性は歴史ブームが影響しているのかな?