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国際帝石がロシアでガス田開発へ

国際石油開発帝石株式会社(東京都港区、北村俊昭社長)
は29日、ロシアのオホーツク海北部にある探鉱鉱区
マガダン2、3について、同国最大の国営会社ロスネフチ社と
協力協定を締結したことを発表した。
この協力協定は、同鉱区の開発にかかわる排他的交渉権を
最終契約までロスネフチ社から付与されるもの。
国際帝石では、最終契約締結後に両社が出資する
ジョイントベンチャーを設立する予定で、そのうちの33.3%を
国際帝石が出資するという。


マガダン2、3は、オホーツク海北部、カムチャツカ半島西方沖に
広がる探鉱区約2万8000平方キロメートルを誇る大規模な鉱区。
未だ本格的な開発が行われていない「フロンティア鉱区」で
ロシア国内でも有数のガス埋蔵量が予測されているという。


さて、ロシアとは北方領土の関係等もあり外交的には
決して安定しているとはいえない。
しかし、4月29日にモスクワで行われた安倍晋三首相と
プーチン大統領の首脳会談では、引き続き交渉継続を行うことで
一致したことから、日露関係の前進が期待されている。
プーチン大統領はロシアの元首では珍しい「知日派」でもあり
絶大な権力を持っていることは知られている。
ところが、それが仇になることも忘れてはならない。
そう、2006年に、三井物産三菱商事が合わせて45%
ロイヤル・ダッチ・シェルが50%の権益を保有していた
サハリン沖の大規模ガス田「サハリン2」の開発承認が突如
取り消され、3社は権益の大幅な譲渡を余儀なくされてしまったのである。
ロシアの国営企業は、バックに政府がついているために
このようなえげつないことも平気で行うのだ。
そのリスクを忘れてはいけない。