■
米証券最大手ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが
金融持ち株会社に移行して、FRBの管理下に置かれることとなった。
金融持ち株会社は、他社を支配するために設立するが
これは支配するためのものではない。
つまり、ゴールドマン・サックスは今、お金が必要。
でも、自分とこには投資銀行しかない。
だから、銀行からお金を借りることができない。
そこで、自社グループに銀行を作ることでFRBの管理下に入り
政府が発行した何十兆ものお金を低金利で調達するというわけ。
モルガン・スタンレーも同じく、銀行を作ることになるわけだが
モルガン・スタンレーは元々、モルガン商会で銀行を持っていた。
ところが、グラス・スティーガル法により証券部門と市中銀行部門が
分離したため、モルガン・スタンレーは銀行を持っていなかった。
あれ、じゃあJPモルガンが融資してやれよ…。
そんなわけで
1位 ゴールドマン・サックス→FRB管理下へ
2位 モルガン・スタンレー→FRB管理下へ
3位 メリルリンチ→バンク・オブ・アメリカに買収
4位 リーマン・ブラザーズ→倒産
5位 ベア・スターンズ→倒産
となり、アメリカの証券業界はほぼ全滅した。
おっと、シティバンク証券があったね、サーセンwwww
ちなみに、三菱UFJFGがモルガン・スタンレーに9000億円を出資
最大で20%の株式を購入する予定だそうだ。
そしてさらに、リーマンのアジア部門を野村ホールディングスが
買収する予定。
日本の企業がグローバル化を進めるために、ハゲタカと化してきている。
おやおや、どこかで見た光景が繰り広げられているよ。
日本における
護送船団方式(政府が銀行を潰させないために公的資金投入)
外資による
ハゲタカファンド(バブルを崩壊させた原因でもある)
これらが復活しかけているね。
立場はまったく逆だけどね。
そう、マルクスの曰く
「歴史は繰り返す。1回目は悲劇として、2回目は喜劇として」とね。