米国ニューヨークの日系レストランを支援!「プロジェクトBENTO」
未だ猛威を振るっている武漢肺炎。
特に世界的に大きな打撃を受けているのが飲食産業だ。
わが国ではもちろんだが、海外に進出した飲食店も状況は同じで
閉店や廃業も相次いでいるとか。
これらの助けになればと、米国で今年2月から始まったのが「プロジェクトBENTO」。
ニューヨーク総領事館、ニューヨーク日系人会、ニューヨーク日本食協会が
実施しているもので、ニューヨーク市内に進出している日本食レストランの
弁当を総領事館が買い上げ、それをエッセンシャル・ワーカーに届けようという
取り組みである。
第一弾は3月にニューヨーク市警に弁当の差し入れを行い
4月には消防署へ日本食の弁当の差し入れを行った。
いずれも日本食の弁当は好評で、使い慣れない箸に手間取りながらも
職員らは舌鼓を打っていた。
日本食ファン増やして、エセ日本食を駆逐
これは、非常に良い取り組みで、一つは海外の日系企業の支援につながること
もう一つは、警察や消防などの機関への感謝の気持ちを表せるということ
そして、日本食のファンを増やすことができるというものである。
ニューヨークでは、日本食のレストランが増えたとはいえ
怪しげなアジア人が経営するエセ日本食レストランが蔓延しているという。
えてしてそういうものは不味く、日本食とは程遠い。日本食を貶すだけだ。
本格レストランを支援することで、相対的にこれらのエセ日本食を駆逐することが
できるだろうし、わが国の魅力発信という意味で、総領事館の重要な任務の一つといえる。
それにしても、なるほどである。この方法があったかと感心した。
これは国内でも使えそうだが…。公平性が担保できればできそうではないか。
やはり飲食店は苦戦が続いている。工夫を凝らして何とか応援できないものだろうか。