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苦戦する台湾パイナップルに救いの手→一躍人気商品に!

台湾産パイナップルが国内で大きな人気となっている。

安倍晋三前首相は4月28日、自身のツイッター

「今日のデザートはパイナップル。とっても美味しそう」と

発信し、それを見た台湾の蔡英文総統が、「ご堪能ください」と

リツイートし、両国の交流を物語るものとして話題となった。

japan.cna.com.tw

台湾はその温暖な気候から、パイナップルの生産が盛んだが

新型コロナ禍の影響や、支那のパイナップル禁輸措置などにより

販路が閉ざされ苦戦を強いられている。

 

東日本大震災復興支援」の恩返し、次々と

 

そこで、わが国の企業や団体がその受け入れを行っているのである。

岩手県花巻市花巻温泉株式会社は4月30日、台湾の屛東県のパイナップル

輸入を始めた。岩手県は、10年前に発生した東日本大震災で大きな被害を受けた

いわゆる「被災三県」の一つだが、台湾から多額の義援金など大きな支援を

いただいたことから、その恩返しにと今回の輸入を決めたもの。


www.youtube.com

新型コロナの影響で、両国間の旅行客受け入れ再開には時間がかかるものと

見られているが、花巻温泉の安藤昭社長は「引き続き台湾との友好を深めていきたい」

と述べており、パイナップルは同温泉の4カ所の宿泊施設で提供するという。

また、宮城県日台親善協会は3月26日、フェイスブック宮城県議会に

65箱の屏東県産パイナップルを届けたことを公表した。

https://www.facebook.com/Miyagi.Taiwan/posts/3943151885751506

これは、超党派仙台市議会・宮城県議会議員でつくる「日台議員連盟」が

台湾産パイナップルを支援しようと購入を呼びかけていたもので

あっという間に多くの注文が入ったという。

 

台湾への農作物輸入の糸口に

 

宮城県では、新型コロナ禍前には仙台空港から台湾まで直行便が

就航していたほか、前述の東日本大震災に伴う多額の支援をいただいたことで

台湾に親しみを感じる人が多い。

僕にもとある経営者の方から輸入したいとの申し出があって

さっそく知り合いの県議に連絡して繋いでもらった。

この台湾産のパイナップルは、今回社会情勢による救済の面がクローズアップ

されるが、品質が良く、とても甘味があって芯まで食べられる。

数年前に台湾に行った時は、マンゴーと一緒に食べたり、パイナップルケーキを

食べたりしたものだが、完熟していたのか柔らかく、マンゴーとよく合った。

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台北で食べたマンゴーとパイナップルの乗ったかき氷。ふわふわして美味しかった。

パイナップルケーキも、ふわふわしたケーキの触感とパイナップルの風味が

よく合っていて、お土産に大量に買い込んだことは良い思い出である。

一方、台湾はわが国の農作物輸入については、一貫して厳しい態度で臨んでおり

この「パイナップル外交」で少しでも台湾政府の雪解けになれば

両国にとってより深い友好の証になるであろう。

今後、台湾産パイナップルがどのような広がりを見せるのか

両国の農業政策とともに注目していきたい。