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祝!「艦これ」が8周年!今後の展開に期待

人気ブラウザゲーム艦隊これくしょん-艦これ-」がリリースから8周年を迎えた。

 

 

ソーシャルゲーム乱立時代で、ひどいものでは数日でサービス終了するなかで

人気が長きにわたったのはとても素晴らしいことだ。

「艦これ」は、旧海軍の軍艦の想いを引き継いだ「艦娘」が

深海棲艦と戦うというもので…。プレイヤーは提督として艦娘を率いて

海域の安全を取り戻す。つまりは軍艦の擬人化である。

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ホーム画面。「秘書艦」が控え、執務室のアレンジができる

ただの擬人化と侮るなかれ、それぞれの艦娘の姿やセリフなどは

史実が元となっているのも人気の一つだ。

 

エピソードを深掘りしていくスタイルが好印象

 

例えば、駆逐艦秋雲は艦これにおいて、イラスト好きで同人作家という設定だ。

「秋雲先生」などと呼ばれ、冬コミの時期になると締め切りに追われる先生の

姿を見ることができる。

史実では、駆逐艦秋雲は1942年10月に発生した南太平洋海戦において

米空母ホーネットを撃沈した。ところが、その最後の姿を写真に収めようとしても

夜のため、無理ではないかということに。

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総員退艦中のホーネット

そこで艦長は、探照灯を照射させ、写真の代わりに絵心のある信号員にスケッチさせて

軍令部に提出されたのである。

このエピソードのために、秋雲はイラスト好きという設定になった。

つまり、艦これの運営は艦娘を考える時、実際に歴史を勉強したということである。

歴史への敬意というのは、誠に大切なことである。

「軍艦を美少女にするなど怪しからん」というご意見も根強いが

軍艦の物語を知るためには、まずその艦を好きになってもらうことも重要で

それをきっかけに、史実を掘り下げてもらおうというのは

一つの方法としてアリなのではないかと思う。

 

リアルとの連動も好印象に

 

その他にも、例えば戦艦武蔵が2015年にフィリピン沖の海底で発見されると

ゲーム内のグッズ(ホーム画面の家具)で武蔵発見を祝ったりしており

現実世界との連動も魅力の一つだ。

多様なメディア展開もまた頻繁で、いわゆるメディアミックス戦略は

奏功している。ゲームだけでなく、コミックスやアニメ、企業コラボなど

ゲームの長寿化の要因といえるだろう。

ただし、マンネリ化や新規ユーザーへの配慮という面で課題が残っており

しかもいわゆる「運ゲー」要素が強く、いくら強化しても運悪く大破することは

よくあることだ。

それが原因で後発のゲーム、アズールレーンなどの台頭を許しているのが現状。

 

今後、艦これがどう展開していくのか、どう変化していくのか

10周年に向けて、巻き返しを期待したい。