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古代にもあった!大学寮とは

卒業シーズンがやってきた。新型コロナ下での卒業式は

大幅に縮小しての実施。ただ、前年は中止の学校が相次いだ中で

開催する学校が多いことは光明と言えるかもしれない。

 

ガチの官僚育成機関「大学寮」

 

さて、これから大学の卒入学式も本格化する。

わが国では、大学というのは律令時代にもあって

「大学寮」といい、官僚の養成機関であった。

学生は中下級貴族の子弟が圧倒的に多く、学生に教授する博士もいた。

コネと門閥が幅を利かす貴族社会の中で、この大学寮はガチの実力主義

四書五経を中心に有職故実を教授したり、音楽や算学も教えていた。

大学頭は一人、大学助一人などの他、教授陣は

大学博士や算博士、音博士、律学(法学)博士、書博士、紀伝博士、文章博士

がおり、その補佐で助教なども配置された。学生数は明経道だけで400人を数えた。

これらの教授は非常に優秀な官僚で、官位は高くはない(五位~七位)ものの

例えば元号を勧申する時、即ち新しい元号をどうするか

案出しをするのが、大学寮の文章博士らであった。

従って、朝廷の中で重要な役割を果たしていた役職の一つといえる。

この文章博士は、前述の理由で中央官界とのつながりが深かったから

必然的に出世することが多く

例えば菅原氏や大江氏がこの役職についた。

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百人一首菅原道真。略して「菅家」「菅公」とも言われる

菅原道真は、この文章博士から公卿となった珍しい例であるほか

大江広元は、もともと紀伝道の大家であったが、鎌倉幕府で重用され

テクノクラートとして大きな存在感を放つ人物である。

 

好奇心を持つことが大事

 

学びというのは、古代から重視され、社会に出ても重用される要素の一つだ。

古代の話も入れたから大学を例としたが

高校でも同様であろう。適度に遊び、バイトに勤しみながらも

自分にとっての学びを見出し、将来の道を歩んでほしい。

僕の伯父は、某大学の学部長を務めていた時に、日ごろから学生にこう言っていたという。

「好奇心を持った分野が自分の天職になる分野。自分の好奇心を大事にしてほしい」

同様の言葉を、卒業生の皆さんにお送りしたい。