白雉日報社公式ブログ

日本第一党東北地方の何でも屋さん。

「東日本大震災・原子力災害伝承館」視察レポート

本日は東国保守の会の視察で、福島県双葉町にある

東日本大震災原子力災害伝承館」に行ってきた。

f:id:kick:20201101110413j:plain

非常に広々とした立派な建物だ

ここは、東日本大震災からおよそ10年が経とうとする中

国の「イノベーション・コースト構想」の一環として計画されたもの。

2017年に福島県で拠点設置が正式に決定され、20年9月20日に開館を迎えた。

実はこういった伝承館は、宮城県でも東松島市石巻市名取市にあり

いかに震災が東北地方の広範囲に甚大な被害をもたらしたかわかる。

 

津波被害と原発事故…福島の受難

 

双葉町のは最近開館したものだが、東京電力福島第一原子力発電所に近く

しかも海の近くにあるため、津波被害についても身近に感じることができる。

例えば2階建ての住宅で、1階部分だけが流失しているものがそのまま残っている。

こういうのは「震災遺構」として行政が保存を決定したものだ。

伝承館は、まず展示室に入る前に、シアタールームで

震災の様子とこの福島の現状について軽く映像で見ることができ

そこから展示室へ。大きいのはやはり原発事故に関するもので

なぜ原発事故が起きてしまったのか、被害はどうだったのか

そこから風評との闘い、そして現在の復興と、これからの取り組みについて

映像や当時の実際の史料が展示されている。

例えば、退勤時間の打刻されていないタイムカードなどは生々しい。

内容は事実のみを淡々と展示しているもので、意外や意外、まともと

呼べるものだった。左翼がよく主張する「原発事故で子供の甲状腺がんが増えた」

というものについても、関連性がないとする映像が流れていたりと

正直、こんなまともでいいのかとびっくりするくらいだ。

ただ、口演といって震災の経験を話す語り部のワークショップは

朝日新聞が全く違う内容を書いたおかげで、慎重に言葉を選んでいる感じだ。

絶対政府批判やるだろうなと思ったら、ちょっと菅首相をチクリとやる程度だった。

ちなみにこの口演の内容はSNSへの投稿は禁止となっている。

しかし、この帰宅困難地域を「イノベーション・コースト」として

先端技術の開発拠点とするのはおもしろい。

ICTやAI、ロボット産業やドローン技術などを目指しているようだ。

ただ、いくら旗を振ったところで、それにどれだけの企業が応じるか?

いくら交通の便が良くなったとはいえ、ほとんどノーコストでないと

企業がわざわざ立地することはないんじゃないだろうか。

イデアは悪くないと思うが、企業誘致については

さまざまな制度設計が必要になるだろう。

www.fipo.or.jp

慰霊碑で線香を手向ける

 

さて、この双葉町では津波被害で死者53人、行方不明者1人が出ている。

そこで帰りに慰霊碑に寄って、線香を手向けてきた。

f:id:kick:20201101132150j:plain

花や線香を手向ける人が定期的にいるようだ。今回は僕だが

事前に予定していたわけではないので、僕一人だったが

被災地に行けば大抵慰霊碑があるので、線香は用意するようにしていて正解だ。

慰霊碑は国道6号の脇にあって、さほど大きくはないからちょっとわかりづらい。

しかも駐車場などないから、裏側の狭い空き地に駐車する必要があるため

大勢では行けない。

そのため、僕が代表として会員の皆さんの分も代参ということで。