菅内閣とフロックコート
本日、菅義偉内閣が成立した。
デジタル庁が新しく設立されるほか
サイトに設置するなど、幅広く意見を取り入れる方針。
日本経済新聞によると「支持する」が74%で
高い水準からのスタートとなった。
一方、ハフポストなどは「女性閣僚が二人だけ」と批判的だ。
僕はこの閣僚名簿を見て、思わず唸った。
容易に崩せない「鉄壁のガースー」
正直、地味である。目新しさはない。攻める人事ではない。
だが、これほど付け入る隙のない内閣も珍しい。
新型コロナウイルス関係で検査基準について失言があった程度。
前政権では斬るところは斬る、という国民の恨みを買うような政策も
多かった。特にコロナ対策などはそうであろう。
しかし、菅首相の冷静な対応力といざというときの判断力は
実は自民党内でもかなり評価されている(現職国会議員談)。
ここから、新型コロナ対策で、第二、第三のダイナミックな経済対策を
打ち出してきたら、はっきりいって野党勢力はなすすべがない。
経済対策は終了を迎え、多少経営環境は持ち直してきた事業所が
多いものの、それでも昨年対比では全く届かない事業所がほとんどだ。
そこで思い切った経済対策を打ち出せば、菅内閣への支持は盤石なものとなる。
野党はスキャンダルや昔のモリカケ、桜を蒸し返すほかない。
保守勢力側は、アイヌ新法問題や増税に言及したことを責めることはできるが
大々的に責める材料にはなりにくい。
戦略の転換を改めて考える必要があるかもしれない。
奇しくもわが党は党内改革の真っ最中である。
菅内閣に立ち向かうことのできる改革が行われることだろう。
昔はフロックコート派も多かった
ちなみに、認証式後の記念撮影で男性はほぼ全員モーニングコートを
着用している。このモーニングコート、現在では礼装として扱われている。
しかし、もともとは名前の通り朝に散歩するように開発されたものである。
セットのスラックスは、ストライプが細ければ細いほど良いもので
ネクタイはアスコットタイというのが通常である。
わが国においては、礼装の規則がきちんと定められていたから
文官、武官両方の礼装、大礼装を着用しての写真が多く残っている。
文官でも武官でもない大臣は、モーニングコートまたは
フロックコートである。例えば東条英機内閣では橋田邦彦文部大臣が
フロックコートを着用している。
実は僕は活動で街宣を行う時、フロックコートを着用したりしている。
聞いていただいている方々に礼を尽くすためだ。
服に拘りを持つと、気持ちがしゃきっとする。
内閣の集合写真一つ見ても、それぞれ個性が出て面白いではないか。