気づいたら釣りにハマる?「放課後ていぼう日誌」が大人気
「放課後ていぼう日誌」という作品をご存知だろうか。
原作は小坂泰之氏のコミックで、「月刊ヤングチャンピオン」で連載中。
今年4月からアニメ化され、新型コロナの影響で延期を挟み、現在放送中で
かなりの人気を博している。
あらすじは
九州の熊本県芦方町(芦北町が舞台)に引っ越してきた高一の鶴木陽渚(cv高尾奏音)。
得意の裁縫を生かして、手芸部に入部しようとするも
「ていぼう部」の部長である黒岩悠希(cv篠原侑)に半ば強引に
入部させられる。「ていぼう部」とは、部室の目の前にある堤防で釣りを楽しみ
釣った魚は絶対に食べるという決まりがある部活だった。
陽渚は、慣れない釣りに悪戦苦闘しながらも、幼馴染の穂高夏海(cv川井田夏海)
しっかり者の先輩、大野真(cv明坂聡美)と出会い、徐々に釣りの楽しさに
目覚めていく…というもの。
水産庁や行政、地元漁協らが協力
アニメ化に当たっては、熊本県芦北町がロケ協力を行ったほか
水産庁がコラボして小冊子を作成するなど、アニメと同時に釣りを
正しく楽しんでもらおうという取り組みも行っている。
背景の鮮やかさ、個性溢れるキャラクターたちの描写などもあり
「山のゆるキャン△、海のていぼう」と言われるほど好評だ。
7月の豪雨により原作者が被災し、休載の憂き目に遭った際には
公式グッズの売り上げの中から一部が被災地への支援に充てられた。
義捐金を送る人もいたというから
多くの人に愛されている作品ということがわかろうというもの。
釣り人はもちろん、これから始めようという人にもオススメ
僕も一話から楽しく拝見しているが、もちろん作品自体は良くて
キャラが魅力的だし、まちの描き方もきれいであるばかりでなく
実際にこういう釣り場があったらさぞ面白いだろうなと思わせてくれる。
アニメでは、釣りだけでなく潮干狩りやテナガエビの釣りなど
バリエーションも豊富で、見るたびに僕もやりたくなるほどだ。
僕も昔はよくハゼ釣りに行ったものだが、東日本大震災で海が変貌してからは
行っていない。ただ本作を見ていると、再開してみようかなと
思ったりする。再開するだけでなく、新しい釣りにも挑戦してみようかと
思わせてくれるのだ。陽渚がそもそも未経験者という設定だから
作中で釣りの基礎をわかりやすく説明してくれることもあるだろう。
こういうコンテンツに、行政や漁協、地元の店舗が協力するのは
本当に素晴らしい試みだと思う。
釣りの魅力やマナー向上はもちろん、舞台となった芦北町には
さっそく「聖地巡礼」ということで、アニメで登場した場所を
訪れる人もいるようだ。
「聖地巡礼」でまちの魅力に触れ、リピーターになる人が出てくれば
この仕掛けは成功である。
コロナ禍の折、観光業や飲食業は悲惨なほど大打撃を被っている。
ましてや芦北町はプラス大雨の被害にも遭った。
感染症対策を行った上で、ぜひ芦北町に行っていただき
飲食や買い物もしてもらいたい。
まさに作品・地元・ファンの三方良しというわけである。
まだ見たことないという方は、一度目を通してみてはいかがだろうか。
気づいたらあなたも釣り人になっているかもしれない。
放課後ていぼう日誌公式サイト