戦没者のお墓は決まりがあった!?
ゴールデンウイークも、本日で最終日を迎えた。
読者諸氏おかれては、この大型連休も自宅にこもりがちで
あまり行動的になった方は少ないのではないだろうか。
幸いにも散歩自体はよろしい、というわけで
僕は近くの史跡などを改めて見て回り、菩提寺も近いものだから
墓参りも兼ねて周辺のお墓の状況も見て回った。
この機会にゆっくりと境内を見ていても、新しい発見はたくさんあった。
例えば墓石の形状についてだが、戦没者の墓石は先が尖った形状をしている。
これはきちんと規則があり、1874(明治7)年に明治政府が
「陸軍埋葬地ニ葬ルノ法則」を制定し、それから戦没者の場合は
歴代の墓に含まず、個別に葬る形式となっている。
なぜ先が尖っているのかは定かではないが、神道の墓石と形状が一致するので
神道の要素を取り入れたものとみられる。
他所のお墓には敬意を
戦前・戦時中は戦没者は全て英霊とされ、靖国神社に合祀されたため
仏教式の埋葬方法である「〇〇家歴代」の墓とは区別されたのではないか。
恥ずかしながら、この決まりを全く知らなかったため
「戦死された方には特別に墓石を建てるのだろうか」くらいの認識でしか
なかった、大変勉強になった。
もちろん、人様のお墓の敷地に無断で入るのはご法度である。
遠くから眺める場合でも、崇敬の念を持ってほしい。