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日本第一党東北地方の何でも屋さん。

同じ「田中」でも対極な二人

本日より、東京都議選がスタートした。
相変わらず有力会派のみがクローズアップされているわけだが
日本第一党の岡村幹雄候補もまた、志を持って戦っている人である。
今は泡沫かもしれないが、いずれ真の政党としての真価を発揮することが
できると確信している。


さて、地方議員というのは国政と直接関係がないため
より地域のことを知る必要がある。
そのためには、「このまちをこうしていきたい」という
明確なビジョンを持ち、高い志を持って有権者に訴えることが重要だ。
そして、それをどのように多くの人に発信するか。
周囲も当然だし、候補者本人もよくよく勉強しなければならない。
もちろん、ある程度の地方行政への知識も必要となる。
地方行政は、教育・子育て・医療福祉・建設・商工業・農水産まで多岐にわたる。
市長選によく元職員などが出馬することがあるが、多くの場合は副市町村長や総務部課長だったりする。
これは、市長に次ぐ権限も持つだけではなく、様々な分野に関わるエキスパートだからである。
首長になる人は行政との関係が円滑に進めることが最低条件として求められる。
従って、身内が首長となれば関係が悪化することもないというわけだ。
珍しいのは、田中康夫長野県知事で、あの人ほど職員とやり合った人はいないのではないか。
それでも田中元知事が長期政権を保てたのは、住民に圧倒的な人気があったためである。
例えば、挨拶回りで県のお偉いさんに名刺を渡した時
「知事ねえ、社長が社員に名刺を渡すのは潰れる会社ですよ」
と言い放ち、田中知事の名刺を折り曲げてしまった人がいた。
それが報道されるや否や、県庁には苦情が殺到。当のお偉いさんは、辞任を表明したが
田中知事に慰留され、「田中旋風」とも言える状態が発生した。


一方、公務員出身でもないのに行政と円滑に事を進めたのは、田中角栄である。
彼は「できることはやる、責任は全て私がとる」と公言し
部下の学歴はもちろん、何期卒で順位まで覚えたほか
実際に「できる」「できない」を明確にした人でもあった。
誰かが何かをお願いに行くと、話を聞いてすぐに手を打つ。
余計な話をすると「早くしろ」と怒られたそうだが、これは実行力の高さを表している。


同じ田中姓であっても、これほど対極の性格をした二人だが
どちらが正解であるということはないだろう。
結局のところ、いかに国民・県民のためになったかということに尽きる。
これから、選挙のラッシュである。ぜひ、候補者の皆さんは
行政との付き合い方や、部下の活用方法も考えながら選挙戦を戦ってほしい。