誕生日に迎えた試練
本日、僕は31回目の誕生日を迎えた。
いろいろな感慨深さがある。
早いなー、とも思うし、まだ31かよ
と思ったりする。
例えば、芥川龍之介はすでに羅生門を刊行し
文壇の寵児であった。当時の情勢を考えると20代は
すでにベテランの域であったのかもしれない。
一方、現代に目を移すと、安倍晋三総理大臣が国会議員となったのは
39歳、松本清張が小説家としてデビューしたのが42歳であった。
そんなわけで、歴史上の人物や政治家・作家などは
僕の年齢の時何をやっていたのだろうと
調べたりすることが楽しい今日この頃。
さて、そんな僕も社会人としてまだまだだな
と今日ほど痛感したことはない。
仕事で大きなミスをしてしまったのだ。
先方はカンカンになっており
しばらくメールでやり取りしていたものの
らちがあかない。そこで、上司と一緒に謝罪に出かけた。
先方に怒鳴られて一発殴られるくらいは覚悟していたが
そんなことはなく、むしろ「かえって直接来てもらって」
と穏やかな中で無事、双方の落としどころで合意できた。
それまで「後藤さんの代わりになればよかった」と
絶望の中にいたが、恐縮する僕に上司はこう言った。
「ほらな、直接顔合わせればわかるんだよ。
いきなり刺されるわけでもないし」まったくそのとおりであると思った。
誕生日に派手な洗礼を受けてしまったが
同時に一番の勉強をさせてもらった。
こんな誕生日も、悪くはないかな
なんて終わってからなら言える。