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日本人が待望する「カリスマ」

今更ながら、百田尚樹氏の「海賊とよばれた男」を購入した。
これは、終戦直後のがれきの中から
「国岡商店」の再建に向けて奔走する国岡鐵造を描いた物語である。
出光興産の出光佐三をモデルとしており
経営者の中でも愛読書としている人が多いようだ。


今年は、そのほかにもニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝をモデルとした
「マッサン」が朝の連続テレビ小説になるなど
わが国の経営者に焦点を当てた作品が多い。
それだけ、今の日本にはカリスマ経営者が求められていると
いうことだろうか。
例えば、米国にはフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ
アップル社のスティーブ・ジョブスが出た。
わが国では、強いて言えば楽天三木谷浩史氏かユニクロ柳井正氏だろうか。
だが、松下幸之助本田宗一郎のようなポジションにあるかといえば
それは否定せざるを得ない。
けだし、松下、本田両氏が別格なのは
世界を変えるような技術革新をもたらしつつも
内では社員を大事にしたこと、国益を重視し国家ブランドの確立に尽力したことなど
政治・思想を超えて支持を集めているためではないだろうか。


もちろん、ビジネスの世界では売り上げや利益は重要である。
しかし、企業活動とは公共のためになるかどうかが第一義であることを忘れていないだろうか。
それを「海賊とよばれた男」は思い起こさせてくれる気がしてならない。
未読の方はぜひ。