今こそオリンピック精神を!
ロシア連邦南西部にある保養地
ソチで冬季オリンピックが開催された。
参加国は87カ国と地域で、過去最多。
わが国は113人の選手、135人の役員が選手団を構成。
年々レベルが上がっており、これまで外国選手と比べれば
実力の差が歴然としていた競技でも世界大会などで強豪と互角に
渡り合っている選手も多く、日本選手団の活躍に期待できる。
一部メディアではメダル数が長野オリンピック超えか
などと報じられており、獲得メダル数予想も行われているようだ。
香山リカ氏がオリンピックやサッカーワールドカップの時にみられる
「プチナショナリズム」と表現したが
それがいかに馬鹿げたものであるかおわかりになるであろう。
なぜワールドカップやオリンピックで日章旗を持ち出して
日本代表を応援するかというと、そりゃ自分の国だからであって
普段ナショナリズムに興味がない人がスポーツ大会になると
猛烈な愛国主義的行動に走るかというと
国の代表同士による競技だからである。
という単純かつ当たり前のことなのだが、香山氏は何かしら
レッテルを貼らないと気が済まないタチらしい。
それはともかく、オリンピック停戦というものがある。
それは、オリンピックが平和とスポーツの祭典であり
古代は選手が各地から集まってくるのに、車や飛行機が
あるわけがなく、出場選手の身の安全を保証しようというもの。
この精神は現在でも守られているかというと、遺憾ながら
そうではないと言わざるを得ない。
シリア内戦は続いているし、南スーダンでも銃撃戦の真っ最中だ。
もちろん、それは今に始まったことではない。
2008年の北京オリンピックの最中に、ドンパチをやったバカがいる。
他でもない、ソチオリンピックを開催している地元のロシア連邦だ。
ロシア軍はグルジアに進攻し*1
アブハジア共和国をグルジアから分離独立させるという暴挙に出た。
映画「3デイズ」には詳しく描かれているが、とはいえグルジア寄りの作品で
ロシアが悪者になっていることは、いささか一方的といえるだろう。
何はともあれ、今回は東南アジア、アフリカからも選手が出場する。
日本選手はもちろん、南国ながらもがんばっている選手を応援するのも
面白いのではないだろうか。