食品業界倒産件数でリーマン超え、苦戦続く
食品偽装問題が問題となっているなか
民間調査会社、株式会社帝国データバンク(東京都新宿区)が
14日、食品関連業者の倒産動向を発表した。
それによると、景気回復の兆しを受けて百貨店や
高級指向の製品は堅調だが、一方で円安にシフトしたことで
原材料の輸入品の価格が高騰し、経営が悪化している業者が
相次いでいるのだという。
2013年の食品関連産業で倒産したのは、883件で前年比4.5%。
負債総額も約1926億円と、前年比3.3%を超え
リーマン・ショック以降最悪の数字となっている。
最も多かったのは、小売業で358件。製品別では、水産業が
167件と最も多く、次いでパン、菓子が多かった(116件)。
負債総額が最も大きかったのは
スーパーを経営していた株式会社望月巌商店(1月破産、静岡県)で
負債総額は59.8億円に上った。
帝国データバンクでは
「4月から始まる消費税増税により消費が冷え込むことが
危惧されており2014 年は、コスト増を販売価格に転嫁できない
中小の食品関連業者の経営環境が悪化する可能性がある」
と警鐘を鳴らしている。
レポートはこちらhttp://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p140102.html