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メガバンクは東南アジアシフトへ

この時期になると、平成25年を振り返ろうという風潮が高まる。
僕も、いろいろと今年を振り返るために本を買い込んでしまうのだが
現在のところは

日経シェア調査 2014年版

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日経MJ トレンド情報源 2014

日経MJ トレンド情報源 2014

を買っている。あと世界業界地図もほしいところだが。
さて、やはり今年を振り返ると、多くの業界で動きがあった。
ちょっと注目したいのが、メガバンクの動きである。
金の流れは正直だ。リスクの大きいところにメガバンクは行かず
収益を見込めるところにメガバンクは目をつける。
三菱UFJフィナンジャル・グループは、傘下の三菱東京UFJ銀行が米ユニオンバンク
完全子会社にしているが、2013年12月にタイのアユタヤ銀行に約75%を出資し子会社化する。
さらに、ベトナムのヴィエティンバンクにも約20%を出資している。
三井住友フィナンシャルグループは、傘下の三井住友銀行インドネシア年金貯蓄銀行を持分化。
このような東南アジアへのシフトは、当然国内企業の誘致にもつながるため
東南アジアへのさらなる投資が14年のトレンドになることは確実視されている。
なぜこのように素早い動きが可能なのかというと
日本のメガバンクは海外の金融機関と比べ、健全性が高いのである。
欧州債務危機で疲弊した海外の金融機関は、積極的な投資に出ることができない。
護送船団方式からの脱却による、金融行政の賜物といえるだろうか。


だが、メガバンク同士でも明暗が分かれる。
みずほフィナンシャルグループによる、暴力団に対する融資問題は
グループ全体の信用を失墜させ、全取締役の処分にまで発展した。
13年7月に、みずほ銀行は経営統合を果たし、これからという先でのこの問題。
ただでさえ「出遅れた」といわれるみずほの足を引っ張る形となった。


さて、来年はアベノミクス、そして黒田日銀総裁の金融政策の
結果が出てくるであろう年である。カネの流れが活発になるのか
それとも収縮してしまうのか。この業界からは目が離せない。