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「花咲くいろは」の聖地巡礼

さて、石川県2日目である。
この日は朝早くに起きて、温泉街をぶらぶらしたんだ。
とても良い天気だったし、早朝にもかかわらず
それほど寒くもなかった。やはり気持ちがよい。

和倉温泉源泉の湧き出る地である。
まさに温泉の心臓部といえる場所だ。
そのため、ガラスでもって触れないようにしてある。
和倉温泉の湧出可能量は1日200万リットル。
毎秒23リットルが湧いていることになる。
ナトリウムやカルシウムを豊富に含み
皮膚病、切り傷などに効能のある温泉だ。
ここは、弁天崎貯湯槽と申して、源泉井から汲み取った源泉を
ろ過し、余分な物質を取り除いたのち、この槽に貯め
各旅館に送られるというわけだ。
弁天崎という名のとおり弁天さまが祀られている。
なぜ弁天様なのかは不明だが、本格的に和倉温泉の開発が始まったのが
加賀藩3代目藩主・前田利常の時代(江戸初期)だから、そのあたりになるのかも
しれない。七福神はもともと仏教の神様であって
神道と習合しやすい時期にあたるからである。

これが加賀屋。めっちゃでかい!要塞かよ!
そんなツッコミを入れたくなるほどの旅館である。
もうこれ、加賀屋城とかでいいんじゃないかな。
とはいえ、これほど大きい施設なのにホスピタリティーが
日本一といわれているのは凄いことである。

この後は旅館を辞して、のとじま水族館へ。
昨日と同じく、能登島へ渡りはじっこのほうへひた走る。
すると、派手さはないが、おもしろそうな水族館がある。
ぶっちゃけ、大洗マリンワールドのほうがおもしろそうだが
実際に入り口からこんなでかい水槽の中を、ジンベイザメ
中心とした海の魚が悠々と泳いでいる光景を見ることができる。


その後、七尾駅に向かいそこから金沢を目指すのだが。

きたーーーーーーーーーーーー!!!
実は、ここ石川県はアニメ「花咲くいろは」の舞台になった場所で
現在、のと鉄道がラッピング電車を運行している。
今年は映画化もされ、舞台になった湯涌温泉はノリにノっている場所だ。
そしてその経済効果たるや数十億円にも上る。
氷菓」は約20億円だが、「花いろ」は2クールプラス劇場版で
その倍はいっている模様。
アニメで登場した「ぼんぼり祭り」を湯涌温泉では本当に実現し
数千人の入り込みを記録。小さい温泉地は一躍、活気を呈している。

そして、行くことに決めた我々聖地巡礼隊。
タクシーでかっ飛ばしてもらい、片道30分かかって
(しかもタクシー料金が5000円ちかくした!)
観光案内所に到着したのだった。

というのは、大抵観光案内所でグッズを売っているし
インフォメーションコーナーのようなところに
パネルだの、交流ノートだの、つまり大洗駅のような感じに
なっているからである。
これを見た時の僕のはしゃぎようといったら!
だがもう周りも暗くなって、あまり写りがよくない。
大急ぎで撮影を開始・・・したのだが。

おお!サイン入り絵馬ですな!
そしてこの豪華メンバーをご覧になっていただきたい!
伊藤かな恵さん、豊崎愛生さん、小見川千明さん
能登麻美子さん、戸松遥さん・・・この5人が揃うことなんて
もう二度とないんじゃねって思うくらいの顔ぶれである。
ガルパンの5人もそれくらいになってくれるといいんだけど。
すでに2人は売れっ子だけども。

客層は、全体的に若い人が多い。
20代といったところか。本来なら、湯涌温泉は上の年代の方が
多かったそうだが、「花いろ」効果で若い人が目立つようになったという。
確かに夕方にもかかわらず、あちこちで若い人の姿を見ることができた。

これがぼんぼり祭りで使われるぼんぼりである。
点灯が午後8時からということなので、まだ点いてはいなかったが
いろいろな人が、ぼんぼりを飾っている。

西住殿や・・・

大洗女子学園後援会も応援している模様。
・・・ま、勝手にやってんだろうけどね。


湯涌温泉のまちなみ。なんだけど
ここ、OPの1シーンだった。


アングルが違うので、ちょっとわかりにくいけど
郵便局なんかはまんまだね。




これが、ぼんぼり祭りの主役、湯涌稲荷という。
アニメにも当然登場するんだけど、この型式の神社って
結構多いから、似てるといわれても
当たり前じゃねーか!と返されればそれで終いなんだけどね。




金沢市に戻ってきて・・・そう、実はここまでタクシー!
運転手のおっちゃんが、実はpixivのユーザーで
見てはいなかったけど、花いろにも興味津々だった。
それで、巡礼の間ずっと待っていてもらっていたというわけ。
おっと料金のことを聞いちゃいけねえ。
僕も正直、忘れてしまいたいくらいだ。
てなわけで、上の写真は18話で菜子が服を買いに来ていたショップ。
ちょっとしたアーケードになっていて、シャレオツなお店が何店舗か並んでいる。
天井のつくりとか、街灯なんかはそのまんまですね。


さて、どっちがアニメかな?
なんてな。まるっきり同じ看板だよね!




「花いろ」は大洗と違い、一つの町で完結することがないのが特徴だ。
そのため、商店街を周遊するというより、町と町を結んでいる。
じゃあそれに用いるのは?そう、電車やバスなのだ。
花いろの放送は2011年4月から。ただし、その年は東日本大震災があり
全体的に観光業が落ち込んだ時期である。
にも関わらず、七尾から穴水を結ぶ、のと鉄道
平成24年3月期決算では、売上高が2億1858万円で
前年同期比12.9%増を記録しているのだ。
同社の有価証券報告書でも、「アニメ『花咲くいろは』の効果により定期外利用者が増加」と
記述しているほか、駅売事業でもアニメ関連グッズの売り上げにより
1億9500万円(前年同期比63.4%増)を計上したとしている。
ただ、同社の経営が危ういのは変わらず、廃止した能登線の撤去費用などにより
平成24年3月期の純利益は、2434万円と前年同期比の80.4%の減少となったのである。
ローカル線が苦戦を強いられているのは、まさにどこも同じであろう。
ただし、1億8000万円という驚異的な増収を記録した鹿島臨海鉄道のように
アニメをうまくとらえることで、経営改善も十分可能なのである。